【この記事のまとめ】
「ノーコードで業務アプリを開発したい」と思われている方向けの記事になります。
どのノーコードツールが最適なのか・どんな実績があるのか・どんな会社にお願いすれば良いのか まで一貫して徹底解説いたしました。
ぜひ最後までご覧ください!
ご覧いただき、ありがとうございます。ソウゾウ合同会社代表の西澤志門です。
弊社では、多くのノーコード開発・ノーコード/Clickエンジニアの育成を行ってきました。
そんな中で、『業務アプリに最適なノーコードツールはどれか』『実際にどのように構築すべきか』と言ったお言葉を多数いただくため、本記事で徹底解説いたしました。
是非とも最後までご覧ください!
そもそもノーコード開発とは
ノーコードとは
ノーコード開発とは、従来の開発では必須だったコーディングの工程を削減して開発ができる技術のことを指します。
従来、アプリ・システムを開発する際には、専門的なプログラミング言語を学び、コードを書く必要がありましたが、ノーコード開発ではコードを書かずに開発できるため、開発工数が減り、「予算を抑え」「短期間で」開発することが可能です!
ノーコードツールを活用することで、「開発予算」や「開発期間」の問題で開発に踏み切れていなかったベンチャー・中小企業様も、コストを抑えながら自社アプリ・システムを導入が多くなっています。
ノーコードで業務アプリを開発するメリット
ノーコードで業務アプリを開発するメリットは主に
『開発コストの低さ』『拡張性の高さ』『保守運用のしやすさ』の3つの観点から説明ができます。
1つ目に『開発コストの低さ』が挙げられます。従来の開発方法だと「自社独自の顧客管理システム」を構築するためには数百万円〜数千万円ほど必要でしたが、ノーコードを活用することで、ものによっては100万円ほど、高くても300万円以内で開発することが可能です。
2つ目に「拡張性の高さ」が挙げられます。「数千万円かけて自社独自の顧客管理システム」を構築できる場合は、ノーコードよりも拡張性の高いアプリ・システムを構築できますが、ほとんどの企業はそうではなくSaaSを導入するかと思います。ただ、SaaSだと自社にあった仕様に変更することは難しく、拡張性に欠ける傾向があります。
一方、ノーコードを活用する場合、「予算は抑えながら」「拡張性の持った自社独自のアプリ・システム」を構築することが可能となります。
3つ目に『保守運用のしやすさ』が挙げられます。
従来の開発方法だと、「開発を依頼したシステム会社に月額数十万円の保守運用費用の支払い」や「1機能の追加に100万円&1ヶ月の開発期間」等が一般的でしたが、ノーコードを活用すると「1機能の追加に数万円&数日で開発終了」や「自社でノーコードエンジニアの育成・内製化」ができるようになります。
業務アプリの開発に最適なノーコードツール一覧
上記にて、業務アプリをノーコードで開発するメリットをご理解していただけたかと思います。
次に、「では、どのノーコードツールが最適なのか?」
それぞれのノーコードツールの特徴を「料金体系」「拡張性」「内製化のしやすさ」の項目を用いて解説していきます。
項目 | 料金体系 | 拡張性 | 内製化のしやすさ |
Click | ⭕️ | △ | ⭕️ |
Adalo | ⭕️ | ⭕️ | △ |
Bubble | △ | ⭕️ | × |
サスケWorks | ⭕️ | △ | ⭕️ |
Kintone | △ | ⭕️ | △ |
Click
Click とは
Clickは、日本製のノーコードツールであり、iOS/Android/Webアプリを同時に開発することができる直感的な操作性が特徴のプラットフォームです。
特に日本市場向けに特化しており、国内で求められる機能(LINEログイン機能やPayPay決済機能等)や連携に強みがあります。業務効率化を目的としたアプリ・システムや新規事業用のアプリにも適しています。
下記の記事にてより詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
ノーコードClickとは?Clickでどんなアプリが作れる?特徴と料金を徹底解説!
Click公式サイトはこちら
料金体系
Clickには、複数のプランがありますが、
基本的に『Proプラン:¥19,600/月(税込)』で問題ないでしょう。
Clickの料金体系に関しては、下記にて詳しく解説しているので是非ご覧ください。
【2024年最新】ノーコードClickの料金プラン・目的ごとに最適なプランを徹底解説!
拡張性
Clickは、ノーコードツールの中でもオールインワン型であるため、拡張性は高いです。ただ、この後解説するBubbleやAdaloと言った海外製のノーコードツールよりは劣るため、△になっています。
しかしながら、XのようなSNSアプリやメルカリのようなフリマアプリ等も問題なく開発することが可能なため、不独自の業務アプリ・システムを開発する場合においても、申し分のない拡張性と言えるでしょう。
Clickで開発されたアプリ・システム事例集もございますので、ぜひ下記の記事をご覧ください。
「Click開発事例集:ノーコードを活用し、新規事業・業務効率化を実現した企業の事例」
内製化のしやすさ
業務アプリの開発において、『内製化』はかなり重要な指標です。なぜなら、業務のことは、現場で働いている人が1番よく知っており、現場の人自身がアプリを開発することで、より実用的なアプリが開発できるためです。
そんな中、Clickは自社の内製化にかなり向いているノーコードツールです。
理由としては、「①開発環境が日本語である」「②コミュニティがある」点が挙げられるでしょう。
また、弊社でも『Click 内製化パッケージ』も実施しているので、ご興味がございましたらまずはご相談ください!
Clickコミュニティはこちら
まとめ
自社で業務アプリの開発や機能の追加・修正等の運用をしていきたいなら『Click』はかなり良い選択肢でしょう。
実際に弊社でもご支援させていただいた企業様・担当者様は、初めて触ってから約1ヶ月〜2ヶ月で作りたいアプリを開発できるようになっています。
Adalo
Adalo とは
Adaloとは、海外製のノーコードツールであり、iOS/Android/Webアプリを同時に開発することができます。
少々複雑な機能の実装やデザイン性の高いアプリ・システムを開発することができます。
Adalo公式サイトはこちら
料金体系
Adaloも複数のプランがありますが、業務用で使用する場合は
『スタータープラン:約5,500円/月(月払いの場合)』
もしくは、『プロフェッショナル:約8,000円/月(年払いの場合)』のどちらかであれば問題ないでしょう。
Adalo公式サイトはこちら
拡張性
Adaloは、少々複雑な機能やデザイン性の高いアプリ・システムを開発することができるため、拡張性は高めです。
例えば、レーダーチャート機能を実装できたり、ティンダーのようなスワイプ機能を実装したりすることができます。
内製化のしやすさ
Adaloは、開発環境が全て英語なため、英語に抵抗がある方にとっては慣れるまでに時間を要します。
操作性はClickとかなり似ているので、英語に抵抗がない方は扱いやすいでしょう。
まとめ
Adaloは、少々複雑な機能の実装やデザイン性の高いアプリ・システムを開発することができるため、複雑な業務アプリを開発したい場合には最適でしょう。また、開発環境がClickとかなり似ているため、「まずはClickから触ってみる」→「Adaloに挑戦してみる」といった流れでも良いでしょうk。
Bubble
Bubble とは
Bubbleとは、海外製のノーコードツールであり、高度な機能を実装したWebアプリを開発するのに最適なノーコードツールです。
この世の中のノーコードツールの中で、1番拡張性のある(高度な機能を実装できる)と言っても過言ではないツールになります。
近年では、スタートアップ・ベンチャー企業だけでなく、大手企業にも活用され始めています。
Bubbleの公式サイトはこちら
料金体系
Bubbleの場合、基本的にはFreeプランから開発は可能です。
そのため、初めはFreeプランからはじめ、ドメイン反映等が必要な場合にStarerプランへ移行しましょう。
Bubbleの公式サイトはこちら
拡張性
Buubleは、高度なWebアプリを構築するのに最適なノーコードツールです。
また、拡張性(あらゆる複雑な機能でも実装できる)の観点では、この世のノーコードツールの中でトップと言っても過言ではないでしょう。ただ、その分学習難易度が高いなどデメリットもあるため、目的に応じた選定が重要になります。
内製化のしやすさ
先述したように、拡張性が高いゆえに学習難易度は高くなります。そのため、内製化の難易度も高いです。
しかし、内製化できてしまえば、自社内でアプリの修正・機能追加等のPDCAを最速で回せるため大きなメリットとなるでしょう。
まとめ
Bubbleは、複雑な機能を搭載する必要のある業務アプリを開発したい場合に、最適なノーコードツールになります。
併せて、学習難易度はかなり高めなので、内製化を重視する場合は、時間的コスト・金銭的コストがかかると認識すべきでしょう。
サスケWorks
サスケWorksとは
サスケWorksとは、『目的に合わせた自社専用の業務アプリ』を開発できるノーコードツールです。
管理画面でアプリを開発すると、PC版とモバイル版どちらとも自動的に開発してくれます。
Adalo・Bubbleの場合もPC版とモバイル版どちらとも同時開発は可能ですが、PC版はPC版用に少々実装が必要になります。しかし、サスケWorksの場合、自動開発されたPC版のアプリを手直しする必要がなくそのまま利用できるため、かなり開発工数を抑えて開発することができます。
サスケWorksの公式サイトはこちら
料金体系
サスケWorksの場合、ClickやAdalo、Bubbleとは料金形態が異なりますので、注意が必要です。
ClickやAdalo、Bubbleの場合は、『決まった金額のプラットフォーム費用が、毎月かかる』料金体系ですが、
サスケWorksの場合、
『決まった金額のプラットフォーム費用(合計11アカウントまで利用可能)+追加するユーザーごとに費用がかかる』料金体系になります。
サスケWorksの公式サイトはこちら
拡張性
サスケWorksは、『開発のしやすさ』や『PC版のアプリを開発するだけでそのまま使えるモバイル版のアプリも開発してくれる』といったメリットゆえに、Click/Adalo/Bubbleに比べると拡張性は劣ります。
しかし、私の経験から、基本的な業務アプリの仕様・必須機能は問題なく実装できるため、
目的に応じて選択するかどうかを判断することが重要になってきます。
内製化のしやすさ
サスケWorksは、『内製化しやすい』でしょう。Adalo/Bubbleといった海外製のノーコードツールではなく、『日本製のノーコードツール』と同時に、『かなり直感的に操作することができる』・『機能を実装することができる』ため、学習難易度や内製化のハードルは低めです。
まとめ
Click/Adalo/Bubbleよりも拡張性は劣りますが、『アナログなバックオフィス業務から、まずは一歩デジタル化したい』や『業務ごとに自社で業務アプリを構築できるようになりたい』といったご要望の場合は、最適なノーコードツールと言えるでしょう。
Kintone
Kintone とは
Kintoneとは、サイボウズ社が提供する業務アプリを簡単に開発できるノーコードツールです。
Kintoneもかなり直感的に操作することができると同時に、拡張性を備えた自社専用の業務アプリを構築できますが、少々複雑な連携や機能を実装しようとすると有料のプラグインが必要になる等、コストがかさむ可能性もあります。
Kintoneの公式サイトはこちら
料金体系
Kintoneの料金体系は、サスケWorksと類似しており、『ユーザーごとに費用がかかる』といった料金体系になっています。また、ライトコースでも最低10ユーザーからの契約になるので、『10ユーザー✖️1,000円/月=10,000円/月』からスタートになります。
Kintone公式サイトはこちら
拡張性
Kintoneも、Click/Adalo/Bubbleほど拡張性はありませんが、業務アプリ特化のノーコードツールの中では、高い拡張性を持っています。
また、プラグインを豊富に有しており、高度な連携や高度な機能を実装することも可能です。
ただし、プラグインを導入していくにつれて、費用が高くなったしまったといった声はよく聞きますので、『どんな業務をどのようにしたいのか』を明確にし、『しっかり要件を整理』してからツールを選択すべきでしょう。
内製化のしやすさ
Kintoneもかなり直感的に操作できるため、顧客管理ができるアプリ等の基本的な業務アプリが構築できる人材の内製化はしやすいでしょう。しかし、高度な連携や機能が必要な場合やプラグインの活用が必要な場合、実装難易度が高くなってしまうため、、『どんな業務をどのようにしたいのか』を明確にし、『しっかり要件を整理』してからツールを選択しましょう。
まとめ
『中高度な機能を実装した業務アプリを構築したい』『業務ごとに自社で業務アプリを構築できるようになりたい』といった企業様には、最適なノーコードツールでしょう。
ノーコードで開発された業務アプリ事例
某役所様 申請管理アプリ
使用ノーコードツール:Click
とある役所様からご連絡をいただき、今まで全て紙で行っていたとある申請書の申請方法と管理をデジタル化させていただいたものになります。
ユーザーは役所からもらったメールにアプリリンクが添付されており、そのリンクからアプリを立ち上げ、申請書を送付することができます。また、役所の方々はアプリ内で申請を管理できるため、ユーザーの申請〜役所の管理までアプリで一元化することが可能になりました。
東武トップツアーズ株式会社様 AIアプリ(社内DX)
使用ノーコードツール:Click
東武トップツアーズ株式会社様では、企画書作成・メール文章作成・事業計画書・広報担当支援アプリを社内で構築し、運用されています。このアプリは、企画の案を入力するだけで、それに合った内容の企画書のたたき台を自動的に生成するといった機能も含まれており、社内DXに大きく前進した事例とも言えるでしょう。
参考:https://click.dev/cases/tobutoptours/
La Metro
使用ノーコードツール:Bubble
La Metroは、フランスの大都市グルノーブル市の公共水道網の維持管理を行うシステムで、Bubbleを使用し、開発されたものになります。
このシステムは現在も、フランス東部の49の町で約50万人にサービスを提供しており、町全体のDXの推進を牽引しています。
開発を依頼する場合の選定ポイント
様々なノーコードツールを活用した実績があるか
『様々なノーコードツールを活用した実績があるかどうか』は極めて重要な選定指標になります。
お客様のプロジェクト目的・開発背景・希望する運用方法等によって、最適なノーコードツールは変わってきます。
そのため、様々なノーコードツールの活用実績があり、お客様に最適なノーコードツールを提案してくれるかどうかによって、予算を抑えた・クオリティの高いプロジェクトの進行・成功に繋がります。
プロジェクトを進行する体制が整っているか
プロジェクトを進行する体制とは、『開発体制』と『サポート体制』に大きく分けることができます。
具体的には、『エンジニアのスキル』『定例MTGの設定』『本プロジェクト背景の理解』等が含まれ、そのような要素が保証される体制であれば、スムーズな開発・クオリティの高い開発に繋がるでしょう。
また、業務アプリの場合、『業務の理解』『業務の登場人物の理解』等も重要になってきますので、そのような理解のある開発会社が最適でしょう。
コミュニケーションに違和感がないか
最終的に最も重要な指標は、『コミュニケーションに違和感がないか』です。
どんなに開発実績が豊富でも、何かしらコミュニケーションに違和感を感じた場合、注意が必要でしょう。
プロジェクトの成功は、『発注する側』『受注する側』の共通認識や協力体制が必須になってくるため、コミュニケーションのスムーズさは切っても切れない重要な指標となります。
また、業務アプリの開発は、業務フローの理解・業務の登場人物の理解等の必須となり、スムーズなコミュニケーションが取れない場合、それらの共通認識を持つことが難しくなるため、特に注意が必要です。
まとめ
最後までご覧いただき、誠にありがとう御座います。
ノーコードツールにも様々な特徴(メリット・デメリット)があるため、自社のニーズに合わせたツール選定が極めて重要になってきます。
少しでも『ノーコード開発についてもう少し知りたい』や『こんな業務アプリ開発できるのかな』といったご質問がございましたら、遠慮なくご相談ください!
まずは無料相談!
・ノーコードを活用し、アプリ・システムをマルっと構築して欲しい
・アプリ/システムの土台の構築依頼とその後の運用の内製化(開発人材の内製化)までやってほしい
・ノーコード人材/開発人材/IT人材を内製化してほしい
上記のようなご要望をお持ちの方は、下記よりお気軽にご相談ください。
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