「Lark Baseを業務にどう活かせばいいのか、具体的なイメージが湧かない」――そんな悩みを持つ経営者・DX担当者は少なくありません。
本記事では、Lark公式パートナーとして115件以上の支援実績を持つソウゾウが、現場で構築してきたLark Baseの活用パターンを業務別に10事例ご紹介します。各事例で「課題→構築→効果」をセットで解説し、構築画面のスクリーンショットも掲載しています。読み終える頃には、自社のどの業務にLark Baseを当てはめれば最も効果が出るかが、具体的に見えるはずです。
この記事を読むとわかること
- 業務別Lark Base活用事例10選と、それぞれの削減効果の目安
- 各事例のテーブル設計・ビュー・自動化の構築ポイント
- ソウゾウが実際に構築支援した事例(名刺管理・調査評価業務)の中身
- Lark Base構築を成功させる5つのポイント
Lark Baseはなぜ「業務改善の中核」になるのか
Lark Baseは、表計算ソフトのような見た目を持ちながら、内部はリレーショナルデータベースとして機能する業務アプリ構築ツールです。Excel・Notion・kintoneなどと比較されることが多いですが、「データベース×自動化×モバイル×チャット連携」を1つのプラットフォームで安価に実現できる点が最大の強みです。
特に、すでにLarkを導入している企業にとっては、新たなツールを増やすことなくBaseだけで業務システムを構築できるため、コストと運用負荷の両面で大きなメリットがあります。
顧客マスタ・案件・在庫・タスクなどの業務データをテーブルとして管理。テーブル同士をリレーションで連携できます。
同じデータをグリッド・カンバン・カレンダー・ガント・ダッシュボードなど、目的に応じた見た目に切り替えられます。
ステータス変更で通知・期日リマインド・フォーム送信時の自動レコード作成などをノーコードで設定可能。
チャット・ドキュメント・カレンダー・承認とシームレスに連携。Base単体ではなく業務基盤として機能します。
Lark Base活用事例10選 早見表
本記事でご紹介する10事例を、業務領域・想定業界・期待できる効果の3軸で一覧化しました。気になる事例から直接お読みいただけます。
※削減効果は構築規模・運用体制によって変動するため、あくまで目安としてご参照ください
事例① 顧客管理(CRM)── 名刺・顧客情報を一元化
営業活動のデータベースとして最も多くの企業が構築するのが、顧客管理(CRM)パターンです。名刺管理・顧客マスタ・商談履歴を1つのBase内で連携させることで、「あの会社とは誰が・いつ・何を話したか」が瞬時に追えるようになります。
- 営業担当が複数名いる中小企業(目安:5〜50名規模)
- 名刺がSansan・Excel・個人スマホに分散している
- 顧客との接点履歴を担当者間で共有できていない
- CRMツールを導入したいが、コストを抑えたい
よくある課題
Lark Baseでの構築ポイント
顧客管理パターンは、以下の3つのテーブルをリレーションで連携させることが核になります。
業種・規模など
連絡先・名刺画像
内容・次回ToDo
3つのテーブルを「リンクフィールド」で連携。顧客レコードから関連する担当者・商談履歴を一覧表示できる
主テーブル「顧客マスタ」には会社情報を一元管理します。会社名・住所・業種・規模に加え、「ステータス(見込み/商談中/既存/休眠)」を単一選択フィールドで管理することで、後述のカンバンビューが活きてきます。
関連テーブル「担当者(名刺)」には個人単位の情報を持たせ、名刺画像を添付フィールドで保管します。1社につき複数の担当者をリレーションで紐付けられるため、Sansanのような名刺管理機能を内包できます。
関連テーブル「商談履歴」には日付・対応者・内容・次回ToDoを記録します。顧客マスタからリレーションで参照することで、顧客レコードを開けば過去の全接点が時系列で見られるようになります。
ビュー設計
同じデータを目的に応じて見た目を切り替えることで、役割ごとに最適な画面を提供できます。
- カンバンビュー:顧客ステータス(見込み/商談中/既存/休眠)ごとに並べ、営業の状況を可視化
- グリッドビュー:全顧客を一覧で見られる基本ビュー。フィルタで担当者別・業種別に絞り込み
- カレンダービュー:次回接触予定日をカレンダー表示し、フォロー漏れを防止

カレンダービュー

かんばんビュー
自動化のキモ
| トリガー | アクション |
|---|---|
| 新規顧客レコード作成時 | 担当営業のLarkチャットに通知 |
| ステータスが「商談中」に変更時 | マネージャーに自動通知+カレンダー予定作成 |
| 最終接触日から90日経過 | 担当者にリマインド通知(休眠化防止) |
特に重要なのは「最終接触日からの経過日数による自動リマインド」です。Lark Baseのオートメーション機能を使えば、これがノーコードで実装できます。

整理工数を削減
即引継ぎ
すべて記録される
ゼロ化
接点を維持
人材ビジネスA社様:名刺と商談履歴をLark Baseで一元化
人材ビジネスを営むA社様では、営業担当が10名以上いる中、名刺がSansan・Excel・個人スマホに分散しており、「過去に誰がどの企業と接点を持ったか」が誰にも見えていない状態でした。新規担当者が引き継ぐ際にも、過去の経緯を辿るのに毎回数時間を要していたとのことです。
ソウゾウでは「顧客マスタ」「担当者(名刺)」「商談履歴」の3テーブル構造を設計し、名刺画像を添付フィールドで管理する仕組みを構築しました。さらに、最終接触から90日経過した顧客を担当者へ自動通知する仕組みも組み込み、休眠化を防ぐオペレーションを実現しています。
- 営業担当1人あたり名刺整理工数を月8時間削減
- 担当変更時の引継ぎ時間を従来の1/3に短縮
- 休眠顧客への接触率が向上し、リピート受注が増加
事例② 案件・商談管理 ── 進捗を可視化し取りこぼしを防ぐ
営業案件の進捗を「誰が・どの段階で・いつまでに」をBase上で管理するパターンです。Excelの行列管理から脱却し、カンバンビューで一目で進捗を把握できるのが最大の利点です。
営業案件の進捗を「誰が・どの段階で・いつまでに」をBase上で管理するパターンです。Excelの行列管理から脱却し、カンバンビューで一目で進捗を把握できるのが最大の利点です。
- 営業案件をExcelで管理している
- 受注予測や進捗確認に時間がかかる
- 失注理由が記録されていない
- 案件の優先順位が見えず取りこぼし発生
- マネージャーが状況確認に毎週時間を取られる
- 受注確度ごとの売上予測が立てられない
Lark Baseでの構築ポイント
「案件マスタ」を中心に、フェーズ(リード/提案中/見積/受注/失注)を単一選択フィールドで管理します。各案件には顧客マスタ(事例①)とリレーションを張ることで、顧客情報と案件情報が連動します。
ビューはカンバン形式が主役です。フェーズ別の列にカードが並び、案件のドラッグ&ドロップでステータスを更新できます。グリッドビューでは受注確度(%)と見込み売上を掛け合わせた「期待値」を数式フィールドで計算し、月次の売上予測を自動算出します。
自動化のキモは2点。1つは「フェーズが見積に変更されたら、マネージャーに承認依頼を自動送信」。もう1つは「次回アクション日を過ぎたらリマインド通知」。これにより、案件が止まったまま放置される事故を防げます。

大幅に減少
半減
自動算出
事例③ 問い合わせ・カスタマーサポート管理 ── 対応漏れと初動遅延をゼロに
顧客からの問い合わせやサポート依頼を、Webフォーム経由でBaseに自動記録するパターンです。ステータス管理と自動通知を組み合わせることで、対応漏れと初動の遅延を構造的に防げます。
- サービス業・SaaS企業のCS部門
- 問い合わせがメール・電話・LINEに分散
- 担当者ごとの対応状況が見えない
- 問い合わせの初動が遅れクレームに発展
- 対応漏れがありリピート顧客を失う
- FAQ化されず同じ質問に何度も対応
Lark Baseでの構築ポイント
「問い合わせ管理」テーブルに、Lark Baseのフォーム機能を組み合わせます。顧客が公開フォームから問い合わせを送信すると、自動的に新規レコードが作成され、ステータスは「未対応」で起票されます。
ステータスは「未対応/対応中/顧客回答待ち/クローズ」の4段階で管理し、カンバンビューで全担当者の対応状況を可視化します。優先度フィールド(高/中/低)を別途設けることで、緊急案件が埋もれることを防げます。
自動化のキモは3点。1つ目は「フォーム送信時にCSチームのLarkチャットへ自動通知」、2つ目は「未対応のまま2時間経過したらマネージャーに警告」、3つ目は「クローズ時に顧客満足度アンケートのリンクを自動送付」。これにより、初動遅延・対応漏れ・改善サイクルの3点を構造的に解決できます。
反応が即時化
取りこぼし防止
資産化
事例④ プロジェクト管理 ── タスクの依存関係を可視化し進捗会議を半減
複数メンバーで進めるプロジェクトのタスク・進捗・担当を一元管理するパターンです。ガントビューで期間と依存関係を可視化することで、進捗確認のための定例会議そのものを減らせます。
- 制作・開発・コンサル業のPJ管理
- Excelガントチャートで運用している
- 複数PJを並行で動かしている
- 進捗確認のための定例会議が長くなる
- タスクの依存関係が見えず手戻りが発生
- 担当者ごとの負荷状況が把握できない
Lark Baseでの構築ポイント
「プロジェクト」と「タスク」の2テーブル構造で設計します。プロジェクトテーブルには案件名・期間・PJオーナーを持たせ、タスクテーブルにはプロジェクトとのリレーション・担当者・開始日・終了日・進捗率・依存タスクを持たせます。
主役ビューはガントビューです。タスクの開始日・終了日を視覚的なバーで表示し、依存関係を線で結ぶことで、「どのタスクが遅れるとどのタスクに影響するか」が一目で分かります。さらに、グループ化機能で「担当者別」に並べ替えれば、誰が今どれだけのタスクを抱えているかも瞬時に把握できます。
自動化のキモは2点。1つ目は「タスク終了日が3日前に近づいたら担当者にリマインド」、2つ目は「依存元タスクが完了したら、依存先タスクの担当者に着手通知」。これにより、進捗確認のためにマネージャーが各担当者に声をかける必要がなくなります。

大幅に短縮
見落としを解消
稼働状況が一目で
事例⑤ 議事録・会議管理 ── 議事録の作成・展開を半減
会議ごとに散らばる議事録・決定事項・アクションアイテムをBaseに集約するパターンです。Larkドキュメントとの連携により、議事録は本文・タスクは構造化データとして両立できます。
- 定例会議が多い経営・PJチーム
- 議事録がメール・チャットに散在
- 決定事項やToDoが追えない
- 議事録の作成・共有に時間がかかる
- 「先週何を決めたか」が思い出せない
- アクションアイテムが実行されない
Lark Baseでの構築ポイント
「会議マスタ」と「アクションアイテム」の2テーブル構造で設計します。会議マスタには日付・参加者・会議種別・議事録(Larkドキュメントのリンク)を持たせ、アクションアイテムには会議とのリレーション・担当者・期日・ステータスを持たせます。
主役ビューはグリッドビューで、会議の一覧を時系列で表示します。各レコードの「議事録」フィールドにはLarkドキュメントを直接埋め込むことができ、Base上から議事録本文を開けます。アクションアイテムは別ビューで「ステータス:未完了」かつ「期日が近い順」にフィルタすれば、全社の未完了タスクが一目で分かります。
自動化のキモは2点。1つ目は「会議終了後、議事録テンプレートのドキュメントを自動生成」、2つ目は「アクションアイテムが期日を過ぎたら担当者と上長に通知」。会議のたびに議事録を一から書く手間と、ToDoが放置される問題を同時に解決できます。

展開工数を半減
検索可能に
放置を防止
事例⑥ 採用管理(ATS)── 候補者対応の遅延と取りこぼしを防ぐ
応募者の情報・選考ステージ・面接日程をBase上で一元管理するパターンです。専用のATS(採用管理システム)を導入せずに、Lark Base+カレンダー連携でほぼ同等の機能を構築できます。
- 採用人数が年10〜50名規模の企業
- 応募経路が複数(自社・媒体・紹介)
- ATSのコストを抑えたい人事部門
- 候補者対応の遅延で辞退が発生
- 面接官との日程調整に時間がかかる
- 過去の応募者情報が活用できない
Lark Baseでの構築ポイント
「候補者マスタ」と「選考履歴」の2テーブル構造で設計します。候補者マスタには氏名・連絡先・応募経路・履歴書ファイル・選考ステージ(書類選考/一次面接/二次面接/最終/内定/不採用)を持たせ、選考履歴には面接日・面接官・評価・コメントを記録します。
主役ビューは選考ステージごとのカンバンビューです。候補者カードをドラッグするだけでステージが更新され、人事と現場の面接官がリアルタイムで状況を共有できます。グリッドビューでは「応募経路別」「内定承諾率」などをフィルタで分析でき、採用チャネルの効果測定にも活用できます。
自動化のキモは3点。1つ目は「応募フォーム送信時に候補者レコードを自動作成し人事に通知」、2つ目は「面接設定時にLarkカレンダーへ予定を自動登録し、面接官と候補者にメール送信」、3つ目は「選考ステージが3日以上動かない候補者を週次でリストアップ」。これにより、候補者の取りこぼしと対応遅延を構造的に防げます。
事務工数を削減
候補者を逃さない
定量化される
事例⑦ 勤怠・シフト補助管理 ── シフト作成と申請承認をスマホで完結
店舗・現場系の業務で発生するシフト管理、休暇申請、勤怠補助記録をBaseに集約するパターンです。Larkのモバイルアプリと連携することで、現場スタッフがスマホ1台で完結できる運用が実現します。
- 飲食・小売・サービスなど店舗運営
- アルバイト・パートが多い職場
- シフト管理を紙やExcelで運用中
- シフト作成・調整に毎月5〜8時間かかる
- 休暇申請が紙やLINEで集まり管理が煩雑
- シフト確定後の急な交代が伝わらない
Lark Baseでの構築ポイント
「スタッフマスタ」「シフト」「申請(休暇/交代)」の3テーブル構造で設計します。シフトテーブルには日付・時間帯・担当スタッフ・店舗を持たせ、申請テーブルには申請種別・対象日・理由・承認ステータスを持たせます。
主役ビューはカレンダービューです。月単位・週単位でシフトを視覚的に表示し、誰がいつ入っているかを一目で把握できます。スタッフ別グループ化や店舗別フィルタも併用でき、複数店舗を持つ企業では「店舗A・スタッフB」の絞り込み表示も瞬時です。Larkのモバイルアプリで同じカレンダー画面が見られるため、スタッフは出勤前に自分のシフトをスマホで確認できます。
自動化のキモは3点。1つ目は「休暇申請がフォームから送信されたら、店長のLarkチャットへ通知+承認ボタン表示」、2つ目は「シフト確定後の変更時に該当スタッフへ自動通知」、3つ目は「来週のシフトを毎週金曜にPDFで自動生成して全スタッフに配信」。紙の掲示や個別LINE連絡が一切不要になります。

事務工数を削減
ワンタップで完結
全員へ通知
事例⑧ 請求・経費管理 ── 月次締めを半減し未収・未払いを可視化
請求書発行・経費精算・入金消込といった経理業務をBaseで一元管理するパターンです。会計ソフトに入力する前段階のデータを構造化することで、月次締めの時間を大幅に短縮できます。
- 中小企業の経理・バックオフィス部門
- 請求書発行が月10〜100件規模
- Excel・会計ソフト・メールで分散管理
- 月次締めに毎月数日かかる
- 未収・未払いの状況が把握できない
- 経費精算の承認が滞留する
Lark Baseでの構築ポイント
「取引先マスタ」「請求書」「経費申請」の3テーブル構造で設計します。請求書テーブルには取引先とのリレーション・請求日・支払期限・金額・ステータス(未請求/請求済/入金済/滞納)を持たせ、経費申請テーブルには申請者・科目・金額・領収書画像・承認ステータスを持たせます。
主役ビューはダッシュボードです。「今月の請求総額」「未入金件数」「滞納金額」「経費科目別の支出割合」などをグラフで可視化し、経理担当と経営層が1画面で現状を把握できます。グリッドビューでは支払期限が近い順にフィルタすれば、督促が必要な案件を瞬時にリストアップできます。
自動化のキモは3点。1つ目は「請求書発行時に取引先へ自動メール送信+PDF生成」、2つ目は「支払期限を過ぎても入金ステータスが未更新の案件を経理にアラート」、3つ目は「経費申請がフォーム送信されたら承認者のLarkチャットへ通知し、ワンタップで承認可能に」。月次締めの最大のボトルネックである「情報集約」と「催促」が自動化されます。

時間を短縮
リアルタイム表示
スマホで承認可能
事例⑨ 契約・取引先管理 ── 契約期限切れと自動更新事故をゼロに
取引先との契約書・更新期日・支払条件をBaseで一元管理するパターンです。期限が近づいた契約を自動でアラート通知することで、「気づいたら自動更新されていた」「契約切れに気づかず取引停止」といった事故を構造的に防げます。
- 取引先が30社以上ある中小企業
- SaaS・サブスクの契約が多い
- 総務・法務がExcelで管理中
- 不要なSaaSが自動更新されコスト増
- 契約書PDFがどこにあるか分からない
- 更新交渉のタイミングを逃す
Lark Baseでの構築ポイント
「取引先マスタ」と「契約」の2テーブル構造で設計します。契約テーブルには取引先とのリレーション・契約種別・開始日・終了日・自動更新有無・解約予告期限・契約書PDF(添付ファイル)・月額金額を持たせます。
主役ビューはカレンダービューで、契約終了日を月単位で視覚的に表示します。さらに「解約予告期限」を別の数式フィールドで自動計算し(例:終了日の60日前)、これをカレンダーに重ねることで、いつまでに更新可否を判断すべきかが一目で分かります。グリッドビューでは「期限が近い順」「自動更新オン」などでフィルタすれば、要注意契約をリストアップできます。
自動化のキモは2点。1つ目は「解約予告期限の30日前・14日前・7日前に担当者と上長へ自動通知」、2つ目は「契約終了日を過ぎたらステータスを自動的に『終了済』に変更し、担当者に確認依頼」。期限管理は人間の記憶に頼らない構造にしておくことが、最大の防御策になります。
自動更新ミス防止
SaaSコスト削減
紐づき検索可能
事例⑩ 日報・調査評価管理 ── 現場記録をスマホで完結し集計工数を激減
店舗・現場・調査業務で発生する日々の記録を、Larkモバイルアプリから直接Baseに入力するパターンです。紙やExcelに散在していた現場情報を、写真・位置情報込みで構造化し、ダッシュボードで即時に集計できます。
- 建設・不動産・小売・飲食など現場系業務
- 調査員・現場スタッフが複数拠点で稼働
- 日報・現地評価・点検記録を紙やExcelで管理
- 記録の集計・分析に毎月10時間以上かかっている
Lark Baseでの構築ポイント
日報・調査評価パターンは、以下の3要素を組み合わせることが核になります。
評価項目を入力
スコア・写真
エリア別分析
現場での入力 → リアルタイム蓄積 → 自動集計の流れを1つのBaseで完結
現場入力にはフォーム機能を使います。Larkモバイルアプリからフォームを開くと、評価項目(チェックボックス・スコア・自由記述)と写真添付フィールドが並んだ入力画面が表示されます。位置情報の自動取得や、必須項目の制御もノーコードで設定できるため、現場スタッフは迷わずに入力できます。
蓄積される記録テーブルには、入力された全情報がレコード単位で保存されます。1件の評価あたり数枚〜十数枚の写真が紐づくため、後から「特定エリアの過去半年の写真」をギャラリービューで一覧表示することも可能です。
ダッシュボードでは集計を自動化します。「エリア別の平均スコア」「月別の評価件数推移」「評価項目ごとの傾向」をグラフで可視化することで、これまで月10時間以上かけていた集計作業がほぼゼロになります。

自動化のキモ
| トリガー | アクション |
|---|---|
| フォーム送信時 | 担当責任者のLarkチャットへ即時通知 |
| スコアが基準値を下回った場合 | 上長へ自動アラート+確認依頼タスク生成 |
| 月末(毎月最終日) | 月次レポートを自動生成しPDFで配信 |
特に効果的なのは「基準値下回り時の即時アラート」です。従来は月次集計で初めて問題が発覚していたものが、現場入力の瞬間にエスカレーションされる仕組みになり、対応のリードタイムが大幅に短縮されます。
工数を削減
自動連動
不要に
リアルタイム化
建設・不動産業界B社様:地域のにぎわい評価業務をLark Baseで構造化
建設・不動産業界B社様では、地域の商業エリアの「にぎわい」を定期的に現地調査する業務を行っていました。調査員が紙の記録用紙にチェック項目を記入し、写真は別途スマホで撮影、帰社後にPCで転記・整理するという流れで、1件の調査あたり集計作業に数十分かかる状況でした。
ソウゾウでは、評価項目をモバイルフォームで構造化し、写真・位置情報を含めてLark Baseに直接入力できる仕組みを構築しました。エリア別のスコア推移やヒートマップをダッシュボードで可視化することで、これまで見えなかった「にぎわいの傾向」が経営層にもリアルタイムで共有できるようになりました。
- 調査記録の集計・転記工数を月20時間以上削減
- 写真と評価記録の紐付けが自動化され、後付け作業がゼロに
- エリア別のスコア比較が可視化され、施策の優先順位付けが容易に
ソウゾウのLark Base構築支援実績
ソウゾウはLark公式パートナーとして、115件以上のAI×ノーコード開発・DX支援実績を持っています。人材ビジネス・メディカル・観光・建設・現場系など、業種を問わずLark Baseの構築を支援しています。
Lark Base構築を成功させる5つのポイント
Lark Baseは導入のハードルが低い一方、「とりあえずテーブルを作ってみたが活用されていない」というケースも少なくありません。ソウゾウが115件以上の支援で見えてきた、構築を成功させるための5つのポイントをご紹介します。
Lark Baseは「なんでもできる」がゆえに、設計せずに作り始めると後から大幅な作り直しが必要になります。まず現状の業務フローを紙やドキュメントに書き出し、「何を・誰が・どのタイミングで」管理したいかを明確化することが、最も重要な前工程です。
テーブルを細かく分けすぎるとリレーション設計が複雑化し、運用負荷が上がります。逆に1つのテーブルに情報を詰め込みすぎると、フィルタやビュー切り替えで対応しきれなくなります。「マスタ系」と「履歴系」を分ける、を基本原則に設計するのが安全です。
同じデータでも、現場担当者と管理職では見たい情報が違います。「現場担当者は自分のタスクのみ」「マネージャーは全体ダッシュボード」「経営層はKPIのみ」のように、役割ごとにビューを使い分ける設計にすることで、運用後の定着率が大きく変わります。
最初から複雑な自動化を組むと、運用中の不具合発見が遅れます。「フォーム送信時に通知」「期日アラート」など、効果の大きい1〜2個の自動化から始め、運用が安定してから段階的に追加するのが鉄則です。自動化が動くたびに通知が来る環境にも慣れが必要です。
Lark Baseの真価は、チャット・ドキュメント・カレンダー・承認との連携で発揮されます。Base単体で完結させず、「通知はチャット」「議事録はドキュメント」「予定はカレンダー」と役割分担する設計にすることで、Lark全体が業務基盤として機能します。
Lark Base活用に関するよくある質問
Lark Base導入の検討時によく寄せられるご質問にお答えします。
まとめ:Lark Baseは「業務の中核」になる
本記事では、Lark Baseの活用事例を業務別に10パターンご紹介しました。営業・プロジェクト・人事・経理・現場という5つの業務領域それぞれで、Lark Baseは「データベース・自動化・モバイル・チャット連携」を1つで実現する業務基盤として機能します。
ただし、ご紹介した10事例はLark Baseの可能性のごく一部に過ぎません。
Lark Baseは「データベースを軸にしたノーコード業務アプリ構築ツール」ですが、その真価はLark全体との連携にあります。Larkにはチャット・ビデオ会議・ドキュメント・スプレッドシート・カレンダー・承認ワークフロー・Wiki・OKR管理・メールまでもが1つに統合されており、Baseはその情報基盤の中核として機能します。
つまり、Lark Baseで構築したデータがLarkの他機能とシームレスに繋がるため、「データを蓄積する」「通知する」「議事録に残す」「予定を入れる」「承認する」「分析する」までが、別ツールに切り替えることなく1つの環境で完結します。
「Excelで限界を感じている業務」「複数SaaSが乱立している業務」「現場と本部の情報共有がうまくいかない業務」――どれもLark Baseで再設計することで、劇的に改善できる可能性があります。
- Lark Baseは「データベース×自動化×モバイル×チャット連携」を1つで実現する業務基盤
- 本記事の10事例は活用パターンのごく一部、ほぼあらゆる業務をLark上で構築可能
- Lark全体(チャット・ドキュメント・カレンダー・承認等)と連携することで真価を発揮
- テーブル設計・ビュー・自動化を「業務フロー」に合わせて設計することが成功の鍵
- 初期構築はパートナーに依頼し、運用は内製で回すハイブリッド型が効率的
Lark Base構築をご提案します
貴社の業務に最適な構築設計をご提案します。初回相談は無料です。


