「せっかくClickでアプリを作ったのに、誰も使っていない」
「インストールしてもらったが、その後まったく開かれていない」
「最初の1ヶ月は使われたが、3ヶ月後には止まっていた」
ソウゾウが110件以上のノーコード開発支援を行ってきた中で、この悩みは非常に多く聞かれます。そして「使われないアプリ」になる原因は、開発の失敗ではなく運用設計の失敗がほとんどです。本記事では、使われないアプリになる7つの原因を自己診断できるチェックリストと、各原因への具体的な対処法を解説します。
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「使われないアプリ」は開発の失敗ではなく運用設計の失敗
アプリが使われない原因を「品質が悪かった」「機能が足りなかった」と考える方が多いのですが、ソウゾウが支援してきた事例を振り返ると、品質や機能の問題ではなく「使ってもらうための仕組みを設計していなかった」ことが原因であるケースが圧倒的多数です。
「良いアプリを作れば自然に使われる」は幻想
「使いやすいアプリを作れば、みんな自然に使ってくれる」という思い込みが、使われないアプリを生む最大の誤解です。現実には、どれだけ良いアプリでも「使う習慣がない」「使う理由がない」「存在を忘れている」状態では使われません。
スマートフォンには平均80〜100個のアプリがインストールされていますが、日常的に使われるのはそのうち9〜10個程度とされています。つまりアプリは「インストールされた瞬間から、使われない競争に参加している」のです。
- 使わざるを得ない仕組みがある:「体験申込はアプリのみ」「クーポンはアプリでしか受け取れない」など、アプリを使う明確な動機が設計されている
- 定期的に「思い出させる」仕組みがある:通知・お知らせ・メールなど、ユーザーがアプリの存在を忘れないための接触が継続的に行われている
- 最初の体験が設計されている:初めて使うユーザーが「何をすればいいか」迷わない導線が作られている
110件以上の開発支援実績の中で、「使われないアプリ」の相談を受けてその原因を調査すると、ほぼ例外なく「開発前・リリース前に運用設計を行っていなかった」ことが根本原因です。逆に言えば、使われるアプリになるかどうかは、開発が完了する前の段階でほぼ決まっているとも言えます。本記事のチェックリストを活用することで、現在の状況を診断し、今日から改善に着手できます。
【自己診断】使われないアプリになる7つの原因チェックリスト
以下の7項目を確認してください。当てはまるものが多いほど、使われないリスクが高い状態です。当てはまった項目は、次のH2③の対処法セクションで解決策を確認してください。
これらの原因は「どれか1つ」ではなく複数が同時に発生しているケースがほとんどです。チェックが入った項目すべてに対処することが、使われるアプリへの近道です。
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1インストールしてもらう導線を設計していなかった「アプリを作ったのに、どうやってユーザーにインストールしてもらうかを考えていなかった」というケースです。リリースしたことをメールやSNSで告知するだけでは、インストール率は低いままです。典型的な症状:アプリを公開したが、インストール数が10〜20件程度で止まっている。告知したが反応が薄かった。
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2「使う理由」がアプリ側にないアプリを入れたとしても、「このアプリを使わないと損をする」「このアプリにしかない価値がある」という動機がなければ、ユーザーは既存のLINEやメールで十分と判断します。典型的な症状:インストールはされたが、その後一度も開かれていない。「入れたけど使う機会がない」という声をもらった。
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3最初の体験(オンボーディング)が設計されていない初めてアプリを開いたユーザーが「何をすればいいか」わからない状態では、そのまま離脱します。特に「会員登録が必要」「最初の画面が情報過多」「何のアプリかわからない」という状態は致命的です。典型的な症状:インストール後すぐにアンインストールされている。「使い方がわからなかった」という声がある。
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4リリース後の更新・通知が止まっているリリース直後は使われていたが、2〜3ヶ月後から急にアクセスが減るのはこのパターンがほとんどです。アプリが更新されず、通知も来なくなると、ユーザーはアプリの存在を忘れます。典型的な症状:リリースから3ヶ月以上、お知らせが1件も更新されていない。通知を1度も送っていない。
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5既存のLINE・メールとの棲み分けができていない「アプリでお知らせを送る」「LINEでもお知らせを送る」という状態では、ユーザーはLINEで十分と判断します。アプリでしかできないことを明確にしないと、既存ツールに負けます。典型的な症状:アプリとLINEの両方で同じ情報を発信している。「LINEで見ればいいじゃないか」という声がある。
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6スタッフ・社内メンバーが使い方を知らないBtoB・社内向けアプリや、スタッフがユーザーへの導線になるアプリでは、スタッフ自身がアプリを使えていないと、ユーザーへの案内も止まります。「開発会社から引き継いだが誰も触り方を知らない」というケースも頻発します。典型的な症状:スタッフがアプリの操作方法を知らない。お客様へのインストール案内ができていない。
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7「使われているかどうか」を計測していないアクティブユーザー数・アクセス頻度・機能ごとの利用率を把握していないと、問題に気づくのが遅れます。「なんとなく使われていない気がする」という状態が続き、改善の起点がないまま放置されます。典型的な症状:先月のアクティブユーザー数を即答できない。どの機能が使われているかわからない。
診断結果から「自社にとって最も優先度の高い改善点」を一緒に整理することもできます。ソウゾウのお問い合わせフォームから無料でご相談いただけますので、お気軽にどうぞ。
お問い合わせ・無料相談はこちら原因別・今日からできる対処法
チェックリストで当てはまった原因ごとに、すぐに着手できる対処法を解説します。すべてを一度に対応する必要はありません。まず「最も当てはまっている原因」の1つから始めることをおすすめします。
「告知して終わり」ではなく、ユーザーがアプリをインストールする具体的な場面を設計することが重要です。最も効果的なのは「その場でインストールしてもらう」機会を作ることです。
店頭・受付・オリエンテーションの場でQRコードを提示し、その場でインストールを案内する手順を用意しましょう。「インストールしたらその場で使える特典」をセットにすることで、インストール率が大幅に上がります。ソウゾウが支援した事例では、入会手続き時に「アプリを入れるとデジタル会員証がすぐ使えます」という案内を加えただけで、インストール率が3倍以上になったケースがあります。
既存ユーザーがアプリを使い続ける理由を「後付け」で作ることは可能です。最も即効性が高いのは「アプリ限定の価値」を設計することです。
例えば「体験予約はアプリからのみ受け付ける」「アプリ登録者限定のお知らせがある」「アプリでしか見られない情報がある」という仕組みを作ることで、ユーザーはアプリを開く理由を持てます。完全な機能追加が難しい場合でも、「お知らせの一部をアプリ限定にする」だけでも効果があります。
初めてアプリを開いたユーザーが迷わないためには、「最初の画面で何をすればいいかが1つだけ明確になっている」状態が理想です。情報を詰め込みすぎることが最大の敵です。
まず「初回起動時にユーザーが最初にすること」を1つだけ決めましょう。「会員登録する」「予約する」「クーポンを受け取る」のどれか1つにファーストアクションを絞り、その行動への導線をトップ画面に大きく配置します。登録ステップが多い場合は、最小限の項目だけを最初に入力させ、残りは後で埋められる設計にします。
「更新しなければ」と思っていても、忙しい日常業務の中で後回しになるのがアプリの更新です。「いつ・何を更新するか」をカレンダーに固定してしまうことで、継続が格段に楽になります。
毎週月曜日にお知らせを1件投稿する、月初めに今月のキャンペーン情報を更新するなど、曜日・日付と担当者を固定します。最低でも月2回の更新と月1回の通知配信があれば、ユーザーの離脱を大きく防げます。ソウゾウが支援した企業では、この「配信カレンダー」を設定してから3ヶ月でMAUが1.8倍になった事例があります。
LINEとアプリが競合している場合、「LINEでやること・アプリでしかできないこと」を明確に分けることが解決策です。両方に同じ情報を流すことをやめるだけでも、アプリの価値が上がります。
例えば「一斉のお知らせはLINE、個人の利用履歴・予約管理・デジタル会員証はアプリ」という棲み分けを決めると、ユーザーはアプリを使う理由が明確になります。重要なのは「アプリでないとできないことを最低1つ作る」という意識です。
スタッフがアプリを使えていない・説明できない状態を解消するには、30分のレクチャーと1〜2ページのマニュアルがあれば十分です。
レクチャーの内容は「①アプリで何ができるか・②お客様への案内の仕方・③よくある質問への答え方」の3点に絞ります。マニュアルはA4で1〜2枚、スマートフォンの画面キャプチャ付きで作ると理解しやすくなります。ソウゾウでは開発完了後に必ずこのスタッフ向けレクチャーを実施しており、「スタッフが自信を持ってお客様に案内できるようになった」という声を多くいただいています。
「使われているかどうかわからない」状態を解消するために、まず「月1回・1つの数値だけ確認する習慣」から始めましょう。
Clickの管理者画面からユーザーデータをCSV出力し、今月のアクティブユーザー数を先月と比較するだけで十分です。この1つの数値を毎月記録するだけで、「増えている・減っている」という傾向がわかり、改善の起点になります。月次ミーティングのアジェンダに「アプリ利用状況確認(5分)」を追加するだけで、この習慣は定着しやすくなります。
ソウゾウの現場から:使われるアプリに変わった実例
「使われないアプリ」が改善された具体的な事例を紹介します。いずれも、大規模な開発の追加なしに、運用設計の見直しだけで改善されたケースです。
事例①:お知らせ更新ルーティンの設定でMAU1.8倍
状況:リリースから2ヶ月でアクティブ率が半減。お知らせがリリース当初から更新されておらず、通知配信も止まっていた。
対処:毎週月曜日に担当者がキャンペーン情報を1件投稿するルーティンを設定。月2回の通知配信スケジュールを固定。スタッフ向けの30分レクチャーと操作マニュアル(A4・2枚)を作成。
結果:3ヶ月後にMAUがリリース直後を上回り、最終的に1.8倍まで回復。追加の開発費はゼロ。担当者1名が自社で全て対応できる体制に。
事例②:インストール導線の改善でインストール率3倍以上
状況:アプリをリリースしたがインストール数が伸びず。メールで告知したが反応が薄かった。
対処:入会手続きのオリエンテーションにアプリのQRコードを印刷した案内カードを追加し、その場でインストールしてもらう手順を組み込んだ。「アプリを入れるとデジタル会員証がすぐ使えます」という案内を1文添えた。
結果:翌月からインストール率が3倍以上に。「入会時にインストールしてもらう」という習慣が根付き、新規会員の90%以上がアプリを使用するようになった。
実際に使われているアプリの例を見てみる
ソウゾウが開発・支援した実際のアプリのデモを無料で体験できます。「使われる仕組み」がどのように設計されているか、実際に触れて確認してみてください。
リリース前に確認すべきチェックリスト
これからClickでアプリを開発・リリースする方に向けて、「使われないアプリ」にならないためにリリース前に確認すべき項目をまとめました。これらを事前に設計しておくことで、リリース後の「使われない」問題を大きく防げます。
これらの項目は、アプリが完成した後から追加しようとすると、設計の変更を伴う場合があります。特に「オンボーディング設計」「LINEとの棲み分け設計」は、開発の段階から考慮していないと後から変更するコストが高くなります。発注前にこのリストを開発会社と共有することで、「使われるアプリ」になる確率が大幅に上がります。
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良い業者・注意すべき業者の「答え方の違い」まで解説しています。
よくある質問
まとめ:使われないアプリにしないための要点
- 使われないアプリの原因は「品質・機能」ではなく「運用設計の欠如」がほとんど
- 使われないアプリになる7つの原因:①インストール導線の未設計、②使う理由がない、③オンボーディング未設計、④更新・通知停止、⑤LINEとの棲み分け未設計、⑥スタッフが使い方を知らない、⑦計測していない
- 各原因には「今日からできる対処法」がある。すべて一度に解決しようとせず、最も当てはまる1つから着手する
- 「使われる仕組み」は開発が完了する前の段階で設計しておくことが最も効果的
- リリース前チェックリスト(インストール導線・使う動機・オンボーディング・継続運用)の13項目を確認することで、リリース後の「使われない」問題を大幅に予防できる


