Supabaseとは?できること・料金・使い方を実際に使って解説【2026年】

「Supabaseで何ができるのか」「無料でどこまで使えるのか」「本番で使って大丈夫か」——この記事では、AIとノーコードでアプリの土台を作ることを業務にしている会社(支援実績150社以上)が、Supabaseのできること・料金・向き不向きを公式の一次情報にもとづいて整理します(2026年8月時点)。

結論

Supabaseはアプリの裏側を丸ごと用意してくれる土台です。データベース・ログイン機能・ファイルの保管・APIが最初から揃っており、サーバーを自分で組まずにアプリを動かせます。

料金で押さえるべきは「無料プランは1週間使わないと止まる」という点です。Freeは1週間の無操作でプロジェクトが一時停止し、同時に持てるプロジェクトも2つまで。個人の学習には十分ですが、たまにしか使わない社内ツールを無料枠で運用すると、必要なときに止まっています。本番で使うならProの月25ドルが実質の入り口です。

クリックできる目次

01 Supabase 早見表

項目 内容
何ができるか データベース・ログイン(認証)・ファイル保管・API・リアルタイム更新を、まとめて用意できる
無料枠(Free) データベース500MB・ファイル1GB・転送5GB・月間利用者5万人・ログ保持1日・同時に2プロジェクトまで
🔴 無料枠の注意 1週間使わないとプロジェクトが一時停止する
Pro 月25ドル。ディスク8GB(超過分は1GBあたり0.125ドル)・ファイル100GB・転送250GB・月間利用者10万人(超過分は1人0.00325ドル)・ログ保持7日・停止しない
Team 月599ドル。枠はProと同じで、ログ保持が28日に伸び、組織向けの機能が付く
Enterprise 個別見積もり。稼働率の保証(SLA)と24時間365日のサポート
向いている用途 アプリの土台を短時間で用意したいとき。個人開発、社内ツール、検証用のサービス
向いていない用途 画面(見た目)を作ること。Supabaseは裏側の道具

出典:Supabase公式 Pricing(2026年8月時点)

02 Supabaseでできること

Supabaseの立ち位置は「アプリの裏側の詰め合わせ」です。ふつうなら別々に用意するものが、最初から1か所に揃っています。

機能 何に使えるか
データベース(PostgreSQL) アプリのデータを保存する。表計算のような画面から直接編集できる
ログイン機能(認証) メール・Google・GitHubなどでのログインを、自分で作らずに用意できる
ファイル保管 画像やPDFのアップロードと配信
APIの自動生成 表を作ると、それを読み書きするAPIが自動で用意される
リアルタイム更新 データが変わったら画面に即反映する(チャット・共同編集など)
処理の実行(Edge Functions) 自前のプログラムを動かす。通知やAI呼び出しの中継に使う

03 Supabaseの使い方——最初の1つを動かすまでの4手順

Supabaseは「表を作る」ところから始まります。設計の順番さえ間違えなければ、最初のアプリは1日で動きます。

手順① 保存したいものを表に書き出す

操作より前にここです。紙でもメモでも構わないので、保存したい項目を書き出してください。「申請」なら、申請者・日付・内容・状態・承認者。
ここを飛ばして作り始めると、あとから表の作り替えが発生します。データが入ってからの作り替えが、いちばん面倒です。

手順② プロジェクトを作り、表を作る

無料プランでそのまま作れます。表計算のような画面から、列を足していくだけです。この時点で、その表を読み書きするAPIが自動で用意されます。

手順③ 🔴 誰がどのデータを見られるかを設定する(最重要)

ここを飛ばすと、全員が全員のデータを見られる状態で公開されます。Supabaseには行単位でアクセスを制御する仕組み(Row Level Security)があり、これを有効にして「自分の行だけ読める」といった条件を書きます。
実際の事故のほとんどがここです。動くことと安全なことは別で、設定しなくてもアプリは普通に動いてしまいます。

手順④ 画面をつなぐ

画面側は別途用意します。Supabaseは裏側の道具なので、見た目はここでは作りません。AIにコードを書かせてつなぐ、あるいはノーコードの画面ツールから呼び出す形になります。

※無料プランは1週間の無操作でプロジェクトが止まります。学習中に放置して「消えた」と驚く方が多いのですが、止まっているだけで再開できます(2026年8月時点)。

04 🔴 料金の落とし穴——無料プランは「1週間使わないと止まる」

Supabaseの料金表で最初に見るべきは金額ではありません。無料プランの停止条件です。

プラン 月額 データベース 月間利用者 🔴 停止するか
Free 0ドル 500MB 5万人 1週間の無操作で停止
Pro 25ドル 8GB(以降1GB 0.125ドル) 10万人(以降1人0.00325ドル) 停止しない
Team 599ドル Proと同じ Proと同じ 停止しない

枠の広さで言えば、無料プランはかなり寛大です。月間5万人まで使えて0円です。個人の学習や検証には十分すぎます。

問題は「使わない期間」のほうです。1週間放置すると止まるため、「月に数回しか使わない社内ツール」を無料枠で作ると、使いたいときに毎回止まっています。再開はできますが、業務では使い物になりません。

そしてProは月25ドルの固定ではありません。ディスク・転送・利用者数のいずれかが枠を超えると、超過分が積み上がります。予算を出すときは「25ドル」ではなく「25ドル+想定超過分」で見てください。
※料金は公式の月額表記(ドル)です。改定され得るため、契約時は必ず公式の料金ページで最新をご確認ください。円換算は1ドル150円の目安です。

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05 Supabaseでつまずきやすい3点

① アクセス制御を設定しないまま公開する

最も多く、最も重い失敗です。行単位のアクセス制御(Row Level Security)を有効にしないと、全員が全員のデータを読める状態になります。しかもアプリは正常に動くため、見た目では気づけません。公開前に必ず「他人のIDでログインして、他人のデータが見えないか」を実際に試してください。

② 無料枠のまま社内ツールを運用する

1週間の無操作で止まります。毎日使うものなら問題ありませんが、月次の集計ツールのような使い方だと、必要なときに必ず止まっています。業務で使うと決めた時点でProへ切り替えてください。月25ドルです。

③ 「月25ドル」で予算を立てる

Proは枠を超えた分が従量で加算されます。ディスク1GBあたり0.125ドル、転送1GBあたり0.09ドル、利用者1人あたり0.00325ドル。画像を大量に扱うアプリは、転送とファイル保管が先に伸びます。使い始めてから2か月は実績を見て、そのうえで予算を確定するのが現実的です。

06 Supabaseと他の選択肢の使い分け

土台の選定は「どこまで自分で用意するか」で決まります。Supabaseは中間に位置します。

条件 適した選択肢 理由
アプリの裏側を短時間で用意したい Supabase データベース・ログイン・保管が最初から揃っている
画面まで含めて非エンジニアで完結させたい ノーコード(Click・Adalo等) Supabaseは裏側だけ。画面は別途必要
AIに書かせて自分で組みたい Claude Code+Supabase 画面はAIに書かせ、裏側はSupabaseに任せる組み合わせが現実的
社内文書に答えるAIを作りたい Dify 用途が違う。Supabaseはデータの土台
扱うデータを社外に置けない 自社サーバー運用 Supabaseはソースが公開されており自社運用も可能だが、運用負担は自社持ち

07 Supabaseを使うべき場面・避けたほうがいい場面

✅ 使うべき場面

  • アプリの土台を短時間で用意したい(検証・MVP・社内ツール)
  • ログイン機能を自分で作りたくない——ここだけでも導入の価値があります
  • データを表計算のような画面で直接確認・修正したい
  • AIにコードを書かせる前提で、裏側は既製品で済ませたい

❌ 避けたほうがいい場面

  • アクセス制御を設定・検証できる人が誰もいない——事故の形が「静かな情報漏れ」になります
  • 月に数回しか使わないツールを、無料枠のまま業務で使おうとしている
  • 画面まで含めて非エンジニアだけで完結させたい——Supabaseは裏側の道具です
  • 扱うデータを社外のサービスに置けない

1つ目が決定的です。Supabaseは設定しなくても動いてしまうため、危険な状態のまま公開できます。「他人のデータが見えないことを、実際に確かめた人がいるか」——ここだけは省略しないでください。

08 西澤の一言|道具より先に、置き換える業務を1つ決める

西澤 志門代表 西澤

💡 Supabaseのようなツールの相談を受けるとき、私たちが最初に聞くのは「いま、誰の、どの作業に困っていますか」です。機能の話はそのあとです。

理由は単純で、道具から入ると必ず止まるからです。「便利そうだから入れてみた」で終わっている会社を、たくさん見てきました。逆に定着している会社は例外なく、置き換える業務を先に1つ決めています。

そしてもう1つ、Supabaseに限らず必ずお伝えしていることがあります。「作った本人しか直せない状態にしないこと」です。自動化やAIの仕組みは、作った人には自明でも、他の人には読み解けません。担当者が抜けた瞬間に止まる仕組みは、無いほうがマシなこともあります。

当社が支援するときも、御社が自分で直せる状態にしてお渡しすることを前提にしています。道具は変わりますが、この原則は変わりません。

09 よくある質問(FAQ)

Supabaseとは何ですか?

アプリの裏側(データベース・ログイン機能・ファイル保管・API)をまとめて用意できる土台です。サーバーを自分で組まずにアプリを動かせます。画面を作る道具ではなく、裏側を担当します(2026年8月時点)。

Supabaseは無料で使えますか?

使えます。Freeプランはデータベース500MB・ファイル1GB・転送5GB・月間利用者5万人まで無料です。ただし1週間使わないとプロジェクトが一時停止し、同時に持てるプロジェクトは2つまでという制限があります。

Supabaseの料金はいくらですか?

Freeが0ドル、Proが月25ドル、Teamが月599ドル、Enterpriseは個別見積もりです。Proは固定額ではなく、枠を超えた分が従量で加算されます(ディスク1GB 0.125ドル、転送1GB 0.09ドル、利用者1人0.00325ドルなど)。改定され得るため契約時は公式でご確認ください(2026年8月時点)。

無料プランが止まるとどうなりますか?

1週間の無操作でプロジェクトが一時停止します。データが消えるわけではなく、管理画面から再開できます。ただし業務で使うツールの場合、使いたいときに毎回止まっていることになるため、実用にはProへの切り替えが必要です。

本番のサービスで使って大丈夫ですか?

使えます。ただし行単位のアクセス制御(Row Level Security)を必ず設定してください。設定しなくてもアプリは動くため、全員が全員のデータを読める状態のまま公開される事故が起きます。公開前に他人のIDで実際に確認してください。

ログイン機能は自分で作らなくていいですか?

作らなくて大丈夫です。メール・Google・GitHubなどでのログインが用意されています。ログイン機能は自作すると手間も危険も大きい部分なので、ここだけでも導入する価値があります。

画面も作れますか?

作れません。Supabaseは裏側の道具です。画面はAIにコードを書かせる、あるいはノーコードの画面ツールから呼び出す形で別途用意します。

自社サーバーで動かせますか?

動かせます。ソースが公開されているため自社環境でも運用できますが、サーバーの用意・更新・障害対応は自社の負担になります。社外にデータを置けない事情がある場合の選択肢です。

10 まとめ

  • Supabaseはアプリの裏側の詰め合わせ。データベース・ログイン・保管が最初から揃う
  • 🔴 無料プランは1週間使わないと止まる。同時に持てるのは2プロジェクトまで
  • 枠自体は寛大(月間5万人まで無料)。問題は「使わない期間」のほう
  • 業務で使うと決めたらPro(月25ドル)へ。ただし固定額ではなく超過分は従量
  • 🔴 最大の事故はアクセス制御の設定漏れ。設定しなくてもアプリは動いてしまう
  • 公開前に「他人のIDで他人のデータが見えないか」を実際に試す

🤝 「入れて終わり」にせず、使われる状態まで作ります

当社はAI×ノーコードの導入を支援先150社以上に行ってきました。御社が自分で直せる状態にしてお渡しするのが基本方針です。ツール選定の段階からご相談いただけます。

あわせて読む:Claude Codeでアプリ開発する方法AIでアプリ開発する方法Difyとは?AI駆動開発とは?

11 出典・参考(2026年8月時点)

📌 情報源

  • Supabase公式:Pricing(Free 0ドル=500MB・1GB保管・5GB転送・月間5万人・ログ1日・2プロジェクトまで・1週間の無操作で停止/Pro 月25ドル=8GB・100GB保管・250GB転送・月間10万人・ログ7日、超過分は従量/Team 月599ドル・ログ28日/Enterprise 個別)
  • 円換算は1ドル150円の目安です。改定され得るため、契約時は必ず公式サイトで最新をご確認ください。
  • つまずきの分類と公開前の確認手順は、当社のアプリ構築支援(150社以上)の実務にもとづきます
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