Claudeのスキル(Skills)とは?使い方・カスタムスキルの作り方【2026年】

「Claudeのスキル(Skills)って何?」「プロジェクトやメモリと何が違う?」「自分の業務用に作れる?」——2025年秋に登場したスキルは、“会社のやり方”をAIに覚えさせて、チーム全員で使い回せる仕組みです。この記事では、議事録の整形や社内の判定業務など、実際に自社の定型業務をスキル化して運用しているAI×ノーコードの導入支援会社(支援実績150社以上)が、公式ヘルプの一次情報で仕組み・使い方・作り方を解説します(2026年7月時点)。

結論

スキルとは、指示書・スクリプト・参考資料をまとめたフォルダを、Claudeがタスクに応じて自動で読み込む仕組みです。呼び出しの操作は不要——「Q3実績のスライドを作って」と頼めば、Claudeが関連スキルを自分で見つけて適用します。

対応プランは無料プランから全プラン。Excel・PowerPoint作成などの公式スキルに加え、自社の手順書をZIPで登録するだけでカスタムスキル化できます。「毎回同じ説明を繰り返す」業務があるなら、それがスキル化の合図です。

クリックできる目次

01 スキル早見表

何ができる 専門タスクの手順・知識をClaudeに必要な時だけ自動で読み込ませる
対応プラン 無料・Pro・Max・Team・Enterprise(全プラン)※コード実行の有効化が必要
種類 ①Anthropic公式(Excel・Word・PowerPoint・PDF作成等)②カスタム(自作)③ディレクトリ(Notion・Figma等パートナー製)
使い方 自動発動(明示的な呼び出し不要)。設定は「カスタマイズ>スキル」
作り方 SKILL.mdを含むフォルダをZIPでアップロード(会話で作らせることも可)
使える場所 claude.ai/Claude Code(ベータ)/API/Microsoft 365アドイン

02 スキルとは?——「AI社員に渡す業務マニュアル」の進化形

スキルとは、特定の仕事のやり方(指示・スクリプト・参考資料)を1つのフォルダにまとめ、Claudeが関連タスクを受けたときに動的に読み込む仕組みです。種類は3つあります。

  • ①Anthropic公式スキル:Excel・Word・PowerPoint・PDFといった本格的なファイル作成など、Anthropicが作成・保守。全ユーザーが利用でき、関連する依頼で自動発動します
  • ②カスタムスキル:自分・自社で作るスキル。「議事録はこの形式で整形する」「見積もりはこの手順とテンプレで作る」といった社内の型を覚えさせられます
  • ③ディレクトリスキル:NotionやFigma、Atlassianなどパートナー製のプロ品質スキル。各社のコネクタ(連携機能)とセットで動くよう設計されています

ポイントは「必要な時だけ読み込まれる」こと。常に読み込む指示(プロジェクトの指示文など)と違い、スキルは何十個登録してもタスクに関係するものだけが動くため、会社の業務ノウハウを丸ごと載せる置き場として設計されています。

西澤 志門代表 西澤

💡 当社の鉄則は「AIに2回説明したことは、全部ファイルに書いて覚えさせる」。スキルはまさにその置き場です。当社では議事録の整形や社内の判定業務をスキル化していて、誰が頼んでも同じ品質で返ってくる——属人化の逆をAIでやれるのが本質です。

03 有効化と使い方(2ステップ)

  1. 設定で有効化

    個人プランは「設定>機能(Capabilities)」でコード実行を有効化→「カスタマイズ>スキル」へ。Team/Enterpriseは管理者が組織設定でコード実行とスキルを有効にすると、メンバーが使えるようになる。

  2. あとは普通に頼むだけ

    「この売上データからQ3報告のPowerPointを作って」のように依頼すると、Claudeが関連スキルを自動で選んで適用。スキル名を覚えたり指定したりする必要はない。

補足:Microsoft 365アドイン(Excel・PowerPoint・Word・Outlook)では、サイドバーに「/」を入力してスキルを一覧から明示的に選ぶ使い方もできます。

04 カスタムスキルの作り方——鍵は「説明文200字」

スキルの実体はシンプルで、SKILL.mdというファイルを含むフォルダです。

構成要素 内容
SKILL.md(必須) スキルの本体。冒頭にname(64字以内)とdescription(200字以内)、続けて手順・ルール・例を書く
参考資料(任意) 補足のMarkdownファイル(テンプレ・用語集・過去例など)
スクリプト(任意) PythonやJavaScriptのコード。Claudeが実行して使う

登録は、フォルダをZIPにして「カスタマイズ>スキル」の「+」からアップロードするだけ。最重要はdescription(説明文)です——Claudeはこの説明文を見て「今の依頼にこのスキルを使うべきか」を判断するため、「何をするスキルで・いつ使うか」を具体的に書くほど正しく発動します。

公式のコツも明快です:①1つのスキルは1つの業務に絞る ②手順は明確に ③良い例を入れる ④まずMarkdownだけのシンプル構成で始める。ゼロから書かなくても、Claudeとの会話の中で「今のやり方をスキルにして」と頼んで作らせることもできます。

05 SKILL.mdの実例——「議事録整形スキル」の中身を公開

構造の説明より実物が早いはず。当社で実際に使っているスキルを、一般化した形でそのまま掲載します。コピーして自社の型に書き換えれば、最初のカスタムスキルが完成します。


name: 議事録整形
description: 会議のメモ・文字起こしを、当社標準の議事録形式(決定事項/宿題/継続議論)に整形するときに使う。「議事録にして」「メモを整理して」という依頼で発動。
—# 議事録整形の手順
1. 入力されたメモから「決定事項」「宿題(担当者と期限つき)」「継続議論」を分類する
2. 宿題に担当者・期限が書かれていない場合は【要確認】と付ける
3. 事実と発言者の意見を区別し、意見には(〇〇さん)と発言者を付ける
4. 冒頭に3行以内のサマリーを置く

# 出力形式
## サマリー
## 決定事項(箇条書き)
## 宿題(表:内容/担当/期限)
## 継続議論

# 禁止事項
– メモにない情報を補完しない。不明な点は【要確認】と明示する

ポイントは3つ——①descriptionに「いつ使うか」を書く(発動判定はここで決まる)②出力形式を固定する(誰が頼んでも同じ形で返る)③禁止事項で暴走を止める(「補完しない・要確認と明示」の一文が品質を守る)。

スキル化する業務の見つけ方——3つの質問

  • Q1. 先月、同じ説明を2回以上しなかったか?——した業務は全部スキル候補
  • Q2. 「あの人しかできない」業務はないか?——判定・整形・チェック系の属人業務はスキル化で標準化できる
  • Q3. 新人に渡す手順書はあるか?——あるなら、その手順書がほぼそのままSKILL.mdになる

06 プロジェクト・メモリとの違い——3つの「覚えさせ方」の使い分け

Claudeには「覚えさせる」仕組みが複数あり、混同しやすいポイントです。実運用での使い分けはこうなります。

仕組み 読み込まれ方 向いているもの
スキル 関連タスクの時だけ自動 業務の手順・型(議事録の整形ルール、資料の作り方、判定基準)
プロジェクト そのプロジェクト内で常時 案件・テーマ単位の背景資料と指示(○○案件の要件・関係者)
メモリ 会話をまたいで自動蓄積 あなた個人の好み・背景(役職、文体の好み、繰り返し伝えている前提)

迷ったら「手順ならスキル、案件ならプロジェクト、自分のことならメモリ」。特にチームで品質を揃えたいものは、個人のメモリではなくスキルに寄せるのが定石です(Team/Enterpriseでは組織でのスキル配布も可能)。

07 スキル化すると効く業務——当社の実例から

  • 議事録の整形:録音メモ→「決定事項・宿題・期限」の定型フォーマットへ。当社で実際にスキル運用している定番です
  • 社内の判定・チェック業務:「この条件ならどの区分か」といった判定基準をスキル化すると、担当者に聞かなくても一次判定が返る
  • 資料のひな形:提案書・報告書の構成とトーンをスキルにして、誰が作っても会社の型で出てくる状態に
  • ブランドチェック:用語の表記ルール・NG表現をスキル化し、公開前チェックを自動化

Q. どこから始める?

まず個人で試したい

公式スキルから設定でコード実行をONにして、ExcelやPowerPointの作成を頼んでみる。スキルの発動感覚がつかめる。
チームの業務を型にしたい

「2回説明した業務」をスキル化毎回同じ説明をしている定型業務を1つ選び、SKILL.md 1枚のシンプルなスキルから。Team/Enterpriseなら組織配布へ。

08 よくある質問(FAQ)

スキルは無料プランでも使えますか?

使えます。無料・Pro・Max・Team・Enterpriseの全プランで利用可能です(公式ヘルプ明記・2026年7月時点)。設定でコード実行を有効にする必要があります。

スキルは自分で呼び出す必要がありますか?

不要です。依頼内容に応じてClaudeが関連スキルを自動で選んで適用します。Microsoft 365アドインでは「/」でスキルを明示的に選ぶこともできます。

カスタムスキルを作るのにプログラミングは必要ですか?

不要です。最小構成はSKILL.mdというテキストファイル1枚(手順を日本語で書くだけ)で、公式も「まずMarkdownだけのシンプル構成から」を推奨しています。スクリプトの同梱は上級者向けの任意要素です。

スキルとプロジェクトの違いは何ですか?

スキルは「業務の手順・型」を関連タスクの時だけ自動で読み込む仕組み、プロジェクトは「案件単位の背景・指示」をそのプロジェクト内で常時使う仕組みです。手順ならスキル、案件ならプロジェクトが目安です。

チーム全員に同じスキルを配れますか?

配れます。Team・Enterpriseプランでは管理者が組織としてスキルを有効化・配布でき、会社の業務の型をメンバー全員のClaudeに揃えて適用できます。

スキルはClaude Codeでも使えますか?

使えます(ベータ)。claude.ai・Claude Code・API(コード実行有効時)・Microsoft 365アドインで動作します。開発と業務の両方で同じ「会社の型」を使い回せます。

スキルが発動しません。

まず設定でコード実行とスキルが有効か確認してください。有効なのに発動しない場合は、descriptionに「いつ使うか」が具体的に書かれているかを見直します(発動判定はdescriptionで決まります)。依頼文にスキルの対象業務が伝わる言葉を入れるのも有効です。

スキルとプロンプトのテンプレ集はどう違いますか?

テンプレ集は人が毎回コピペする運用ですが、スキルはClaudeが依頼内容から自動で選んで適用します。「使う側が型を覚えなくていい」のがスキルの本質で、チームに配るならスキル化が定着しやすい形です。

西澤 志門代表 西澤

スキルの登場で確信したのは、AI活用の差は「良いプロンプトを書ける人がいるか」ではなく「業務を言語化できる会社か」で決まる、ということです。スキル化の作業は、要するに自社の仕事の手順書づくり。当社が議事録整形や判定業務をスキル化できたのも、AI以前に「この仕事のやり方はこうだ」と書き出せたからです。そしてこれは属人化の解消という、AIとは関係なく価値のある経営改善でもあります。まずは「毎回同じ説明をしている業務」を1つ、書き出すところから始めてみてください。

自社業務のスキル化・「AIに渡せる手順書」づくりを伴走します

スキル化する業務の選定から、SKILL.mdの設計・チーム配布・定着まで。自社業務をスキル化して運用するAI×ノーコードの導入支援会社が無料で相談に乗ります(支援実績150社以上)。

Claudeの全体像はClaudeとは?完全ガイド、開発でのスキル活用はClaude Codeの料金と使える環境もあわせてご覧ください。

09 出典・参考(公式・2026年7月時点)

📌 公式情報源

スキルの仕様・対応範囲は更新されることがあります。最新情報は公式ヘルプをご確認ください(本記事は改定確認のたびに更新します)。

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