「AnyGenの提供会社ってどこ?」「Lark Japanが作っているの?」「中国系サービスらしいけど、社内データを預けて大丈夫?」——この記事では、Lark公式パートナーとして導入支援を行うAI×ノーコードの導入支援会社(支援実績150社以上)が、AnyGenの提供会社をアプリストアの一次情報まで遡って特定し、セキュリティについて「分かっていること/分かっていないこと」を正直に整理します(2026年7月時点。情報の更新が速い領域のため、本記事は定期的に更新します)。
AnyGenを開発・提供しているのはLark Japan株式会社ではありません。開発元はByteDance傘下のシンガポール法人「POLIGON PTE. LTD.」です(iOS/Androidアプリのデベロッパー名義・2026年7月時点)。Lark Japan株式会社は日本国内の案内・問い合わせ窓口を担っています。
つまりAnyGenは「Larkの一機能」として生まれたのではなく、ByteDanceが海外市場向けに立ち上げた独立プロダクトが、Larkに統合されてきた——という構造です。そしてセキュリティについては、断定できることが限られます。この記事では煽りも過剰な保証もせず、確認すべき項目まで提示します。
01 AnyGenの提供会社は「Lark Japan」ではない——3層構造で整理する
混乱の原因は、3つの法人が別々の役割を持っていることにあります。まず全体像を整理します。
| 層 | 法人 | 役割 | 確認できる根拠 |
|---|---|---|---|
| 親会社 | ByteDance(字節跳動) | TikTok・Larkを展開する中国発のグローバル企業。AnyGenの投入元として報じられる | 複数メディアが一致 |
| 開発・運営 | POLIGON PTE. LTD.(シンガポール) | AnyGenを実際に開発・配信している法人 | App Store/Google Playのデベロッパー名義(一次情報) |
| 日本の窓口 | Lark Japan株式会社 | 日本国内での案内・問い合わせ・デモ申込の受け皿 | Lark公式LPの掲載元 |
日本語の記事の多くは「ByteDance系」で説明が止まっており、実際に開発・配信している法人名まで書いたものはほとんどありません。「Lark Japan株式会社が開発・提供している」と書かれている記事も見かけますが、これは正確ではありません(当メディアでも過去にそう記載しており、本記事の調査を受けて訂正しました)。
代表 西澤💡 正直に申し上げると、当社の記事にも「Lark Japan株式会社が提供」という誤りがありました。今回アプリストアの開発者名義まで遡って確認し、該当記事をすべて訂正しています。導入判断に関わる情報だからこそ、「調べたらこうだった」と「まだ分からない」を分けて出す——それが公式パートナーとしての責任だと考えています。
02 開発・運営:POLIGON PTE. LTD.(シンガポール)とは何者か
POLIGON PTE. LTD.は、シンガポールに設立された法人です。公開情報から確認できる事実を整理します。
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 正式名称 | POLIGON PTE. LTD. | App Storeデベロッパー名義 |
| 所在 | シンガポール | シンガポール法人登記情報 |
| 設立 | 2020年12月30日 | 同上 |
| 事業内容 | ソフトウェア・アプリケーションの開発 | 同上 |
| 親会社 | ByteDance(同社の子会社と報じられる) | 複数メディア |
| 配信する他のアプリ | Fizzo(小説アプリ)、Melolo(ショート動画・TV) | App Storeデベロッパーページ |
ここで注目したいのが最後の行です。POLIGON PTE. LTD.は、AnyGenだけでなくByteDance系の小説アプリ「Fizzo」やショート動画アプリ「Melolo」も配信しています。つまりPOLIGONは、ByteDanceが海外向けサービスを展開するために使っているシンガポールの事業体である——という構造が、アプリストアの記載から読み取れます。
03 なぜByteDanceはAnyGenを作ったのか——「買えないなら自作」と報じられる背景
ここからは中国語メディアの報道にもとづく情報です。一次情報ではないため、伝聞として読んでください。
- ローンチは2025年12月、海外市場向けに投入されました。初期のポジションは“voice-driven AI workspace”(音声駆動のAIワークスペース)——声で話すだけで、メモ・資料・スライドに変わる、という打ち出しです(EqualOcean)
- 出自は「買収の不成立」だと報じられています:ByteDanceはAIエージェント「Manus」の開発元(蝴蝶効応)に買収を打診したものの不成立に終わり、「買えないなら自作する」という判断がAnyGenにつながった——と報じられています(aitntnews)
- 技術陣:共同創業者のSteve Gao氏はByteDanceのSeed Lab初期メンバーで、Doubao/Seedモデルの学習後工程・評価や、国際向けチャットボットCiciの立ち上げに関与したとされます(Lumaイベントページ)
この背景が示すのは、AnyGenがByteDanceにとって「片手間の追加機能」ではないということです。買収を試みるほど本気だった領域を、自前で立ち上げた——という位置づけになります。
04 国内は「aily」、海外は「AnyGen」——ByteDanceのAIエージェント二枚看板
日本語の記事でほとんど触れられていないのが、この二本立て構造です(中国メディア報道ベース)。
| 中国国内版 | 海外版 | |
|---|---|---|
| グループウェア | 飛書(Feishu) | Lark |
| AIエージェント | aily/aily専業版 | AnyGen |
| 日本のユーザーが使うのは | — | こちら(Lark+AnyGen) |
つまり日本でLarkを使う企業が触れるのはAnyGenのほうです。中国語で「aily」の情報を見かけても、それは国内版の話であり、AnyGenとは別物——という整理をしておくと混乱しません。
また2026年3月の「飛書2026春季発布会」で、「AnyGen × Lark(海外版)」として統合が発表されたと報じられています(騰訊新聞)。同報道では、AnyGenの位置づけを「即用即走の”時間労働者”から、長期パートナーへ」と表現し、長期記憶・自発的な稼働・自己改善・スキル学習といった方向性が語られたとされます。
これは当社が一貫してお伝えしてきた「AIの真価はLarkが社内に定着していることが前提」という主張と、まったく同じことを言っています。AIエージェントは、業務データがそこに集まっていて初めて意味を持つ——開発元自身がそう設計しているわけです。
05 【重要】anygen.io と anygen.ai は別会社の別サービス
調べる前に必ず知っておくべき落とし穴です。名前がほぼ同じで、まったくの別物が存在します。
| anygen.io(本記事で扱うAnyGen) | anygen.ai(別サービス) | |
|---|---|---|
| 提供元 | POLIGON PTE. LTD.(ByteDance傘下・シンガポール) | Blinx AI(米ニューヨーク) |
| 何のサービス | AIワークスペース。Larkと統合 | 企業向けチャットボット構築プラットフォーム |
| Larkとの関係 | あり | まったく無関係 |
海外の比較サイト・レビューサイトでは、この2つがしばしば混同されています。特に料金情報が取り違えられているケースがあるため注意してください。「AnyGenの料金」として紹介されている情報が、実はanygen.ai(Blinx AI)のものだった——ということが起こり得ます。
Larkと連携させたいなら、アクセスすべきはanygen.ioです。
Lark・AnyGenの導入判断、公式パートナーが無料でご相談に乗ります
「うちの会社に合うのか」「セキュリティ要件を満たせるか」——Lark公式パートナーとして導入から定着まで支援している立場から、中立にご相談に乗ります(支援実績150社以上)。
06 セキュリティはどう考えるべきか——分かっていること/分かっていないこと
ここが、この記事を書いた最大の理由です。「中国系だから危険」も「Larkのインフラだから安全」も、どちらも根拠なく断定すべきではありません。事実を2つに分けて並べます。
✅ 分かっていること
- 開発元はシンガポール法人POLIGON PTE. LTD.、親会社はByteDance(アプリストアのデベロッパー名義・複数メディア報道)
- アクセス範囲は「権限内のデータ」:Lark公式LP(英語版)では、AnyGenがアクセスするのはMessenger・Docs・Baseなど利用者の権限内のデータと説明されています。つまり、見られないはずのものが勝手に見られる設計ではない、とされています
- Larkのインフラ上で稼働するとLark公式LPに記載があります
- セットアップ導線:anygen.io にアクセス → Larkアカウントでサインイン → 「連携」(Lark公式LP)
⚠️ 分かっていないこと(2026年7月時点・公開情報から確認できず)
- AnyGen単体での認証取得状況:SOC 2・ISO 27001などをAnyGenとして取得しているかは、公開情報から確認できませんでした。「Larkが国際認証を取得しているから、AnyGenも同じ枠組みで安全」とは言い切れません
- データの保存先(データレジデンシー):AnyGenが扱うデータがどの国・地域で保存・処理されるかは、公開情報から確認できませんでした。開発元がシンガポール法人である以上、Lark本体のデータ保存先の扱いがそのまま当てはまるとは限りません
- 入力データの学習利用の有無:業務データがモデルの学習に使われるかどうかの明示的な記載を、確認できませんでした
- Lark統合版の課金体系:後述のとおり、料金も確定情報がありません
07 導入を検討する企業が確認すべき3つのこと
-
①データの保存先と、学習利用の有無を書面で確認する
Lark Japan株式会社(日本の窓口)に、「AnyGenが扱うデータはどこで保存・処理されるか」「入力内容がモデルの学習に使われるか」を確認してください。ここが自社の情報管理規程を満たすかが、最初の関門です。
-
②認証の「範囲」を確認する(Lark本体か、AnyGenを含むか)
ISO 27001などの認証は、取得している「範囲」が定められています。「Larkが取得している」ことと「AnyGenがその範囲に含まれる」ことは別です。認証書に記載された適用範囲にAnyGenが含まれるかを確認してください。
-
③まず権限を絞って、限定的に試す
AnyGenがアクセスするのは利用者の権限内のデータとされています。裏を返せば、権限設計で露出範囲をコントロールできるということです。いきなり全社・全データで始めず、機密性の低い部署・領域から試すのが現実的な進め方です。
08 よくある質問(FAQ)
AnyGenの提供会社はどこですか?
開発・提供しているのは、ByteDance傘下のシンガポール法人「POLIGON PTE. LTD.」です(iOS/Androidアプリのデベロッパー名義・2026年7月時点)。Lark Japan株式会社は日本国内の案内・問い合わせ窓口を担っており、開発元ではありません。「Lark Japanが開発・提供」と書かれた記事も見かけますが、これは正確ではありません。
AnyGenはLark Japan株式会社が開発しているのですか?
いいえ。Lark Japan株式会社は日本国内での案内・デモ申込の受け皿であり、開発元ではありません。実際に開発・配信しているのはシンガポールのPOLIGON PTE. LTD.です。日本の窓口がLark Japanであるため誤解が生まれやすいのですが、窓口と開発元は別です。
POLIGON PTE. LTD.とはどんな会社ですか?
2020年12月30日にシンガポールで設立された法人で、ソフトウェア・アプリケーションの開発を事業とします。ByteDanceの子会社と報じられています。AnyGenのほか、ByteDance系の小説アプリ「Fizzo」やショート動画アプリ「Melolo」も配信しており、ByteDanceが海外向けサービスを展開するために使っているシンガポールの事業体という構造が、アプリストアの記載から読み取れます。
AnyGenは「Larkの一機能」ではないのですか?
もともとは独立したプロダクトです。2025年12月にByteDanceが海外市場向けに投入し、2026年3月の「飛書2026春季発布会」でLark(海外版)との統合が発表されたと報じられています(中国メディア報道)。「Larkの一機能として作られた」のではなく、「独立プロダクトがLarkに統合されてきた」というのが正確な構造です。
anygen.io と anygen.ai は同じサービスですか?
まったくの別物です。本記事で扱うanygen.ioはPOLIGON PTE. LTD.(ByteDance傘下)のAIワークスペースでLarkと統合されます。一方anygen.aiは米ニューヨークのBlinx AIが提供する企業向けチャットボット構築プラットフォームで、Larkとは無関係です。海外の比較サイトでは料金情報が取り違えられているケースがあるため注意してください。
AnyGenのセキュリティは大丈夫ですか?社内データを預けても平気ですか?
2026年7月時点では「安全とも危険とも断定できない」が正確な回答です。分かっているのは、Lark公式LPでアクセス範囲が「利用者の権限内のデータ」と説明され、Larkのインフラ上で稼働するとされている点。分かっていないのは、AnyGen単体でのSOC 2・ISO 27001などの認証取得状況、データの保存先、学習利用の有無です(いずれも公開情報から確認できず)。導入前にLark Japanへ①データ保存先と学習利用②認証の適用範囲を確認し、③権限を絞って限定的に試すことをおすすめします。
AnyGenの料金はいくらですか?
本記事では断定しません。anygen.io単体ではFree/Plus/Pro/Maxの段階とクレジット制が報じられていますが、Lark統合版の課金体系が同一かは不明で、Lark公式LPに料金の記載はありません(2026年7月時点)。また海外レビューサイトの「AnyGenの料金」は、別会社のanygen.aiのものが混ざっている可能性があります。最新の料金はLark Japan株式会社へご確認ください。
AnyGenを導入すれば業務は効率化しますか?
前提条件があります。AnyGenの強みは「Lark内に蓄積された情報を横断的に理解する」ことなので、Larkが社内に定着し、業務データがLarkに集まっていることが効果の前提です。飛書CEOも統合の設計思想として「Agentは通信の入口だけでなく、業務コンテキストとツール一式=完全な業務環境を得ることに意味がある」と語ったと報じられています。ツールを入れる前に、まずLarkの定着を優先してください。
09 まとめ|事実を分けて把握し、確認してから判断する
- AnyGenの開発・提供はByteDance傘下のPOLIGON PTE. LTD.(シンガポール)。Lark Japan株式会社は日本の窓口であり開発元ではない
- 構造は「Larkの一機能」ではなく「独立プロダクトのLark統合」。中国国内はaily、海外はAnyGenの二枚看板(中国メディア報道)
- anygen.io と anygen.ai は別会社の別サービス。料金情報の取り違えに注意
- セキュリティは「安全とも危険とも断定できない」が正確。認証範囲・データ保存先・学習利用は公開情報から確認できない
- 導入判断は①保存先と学習利用の確認 ②認証の適用範囲の確認 ③権限を絞った限定利用から
- そして大前提として——AIの真価は「Larkが定着していること」から生まれる。開発元自身がそう設計している
「AnyGen以前に、まずLarkを定着させたい」——そこが当社の領域です
AIエージェントは、業務データがLarkに集まって初めて力を発揮します。Lark公式パートナーとして、導入・初期設定・全社定着まで伴走します(支援実績150社以上)。まずは無料相談からどうぞ。
あわせて読む:Lark AnyGenとは?機能と使い方を解説/Larkとは?基本機能から料金まで/Larkの使い方完全ガイド/Lark導入が失敗する理由と定着のコツ
10 出典・参考(2026年7月時点)
📌 情報源
- 確度:高(一次情報・複数ソース一致)
- App Store:AnyGen – AI Workspace(デベロッパー名義=POLIGON PTE. LTD./同デベロッパーはFizzo・Meloloも配信)
- AnyGen 公式サイト(anygen.io)
- EqualOcean:ByteDance Launches Voice-Driven AI Workspace AnyGen(2025年12月ローンチ・初期ポジション)
- シンガポール法人登記情報(POLIGON PTE. LTD./2020年12月30日設立・ソフトウェア開発)
- Lark公式LP(日本の窓口=Lark Japan株式会社/セットアップ導線/アクセス範囲は権限内のデータ)
- 確度:中(中国語メディア報道ベース=本文では伝聞形で記載)
- 騰訊新聞(2026年3月「飛書2026春季発布会」でのAnyGen×Lark統合の発表・飛書CEO 謝欣氏の発言・国内aily/海外AnyGenの二本立て)
- aitntnews(Manus開発元の買収不成立がAnyGenの出自と報じられる)
- Lumaイベントページ(共同創業者 Steve Gao氏の経歴)
- 確度:低/要確認(本記事では断定していません)
- 料金体系・無料枠・AnyGen単体の認証取得状況・データ保存先——いずれも公開情報から確認できず。Lark Japan株式会社への確認を推奨
※本記事は2026年7月時点の公開情報にもとづきます。AnyGenは立ち上がって間もないプロダクトで情報の更新が速いため、定期的に見直しています。当社はLark公式パートナーですが、本記事は特定の導入を推奨するものではなく、事実の整理と確認事項の提示を目的としています。


