こんにちは。Lark公式パートナーとして115件以上の導入・運用支援を行ってきたソウゾウ合同会社です。
「便利だと聞いてLarkを導入したけれど、なぜか定着しない」――こうしたご相談を、私たちは毎月のように受けています。実は、Lark導入後の最大の壁は「機能の使い方」ではなく、「組織への定着」にあります。
本記事では、ソウゾウが115件以上の支援で見えてきた「Larkが定着しない5つの原因」と、明日から実行できる具体的な対策をご紹介します。読み終える頃には、自社が定着失敗のどのパターンに当てはまるかが明確になり、改善の第一歩を踏み出せるはずです。
この記事を読むとわかること
- Lark導入後に定着しない5つの典型的な原因
- 自社が定着失敗のどのパターンに当てはまるか自己診断できる
- 各原因に対する明日から実行できる具体的な対策
- 定着している企業の共通点とソウゾウの支援内容
はじめに:Lark導入企業の多くが「定着」に悩んでいる
Lark導入企業のうち、「100%活用できている」と自信を持って言える企業は決して多くありません。「便利そうだから」「コストを下げたいから」と導入したものの、半年後には「結局チャットだけしか使われていない」「一部の部署では使われているが全社展開が進まない」という状況に陥るケースが頻発します。
こんなお悩みありませんか?
定着しない問題は「機能」ではなく「運用設計」に原因がある
多くの企業が「Larkの機能が複雑すぎる」「うちの社員にはハードルが高い」と思いがちです。しかし、定着失敗の根本原因は、ほとんどが「運用設計の不足」にあります。
ツールには罪はなく、「導入時にどう設計したか」「導入後にどう運用したか」が成否を分けます。逆に言えば、運用設計を見直せば、すでに導入済みのLarkであっても定着率を劇的に改善できるということです。
それでは、定着しない企業に共通する5つの原因と、それぞれの対策を順に見ていきましょう。
Lark導入の現実:なぜ定着しないのか【早見表】
本記事でご紹介する5つの原因と、それぞれの対策を一覧で俯瞰できる早見表です。気になる原因から直接お読みいただけます。
原因①「目的不在」のまま導入してしまった
「便利そうだから」「コストが下がるから」――Lark導入の動機がこのレベルで止まっていると、社員は「結局、何のために使うのか」が分からないまま放置します。目的が言語化されていないツールは、必ず使われなくなる。これが定着失敗の最も多い原因です。
なぜ「目的不在」が定着失敗を招くのか
人は「自分の業務がどう楽になるか」が分からないツールには時間を投資しません。「業務効率化のために導入しました」と言われても、現場の社員からすれば「具体的に何をどう変えるんですか?」という疑問が残ります。
ソウゾウが支援した企業の中には、「Larkを使えば営業の日報報告時間を週3時間削減できる」「月次の経費精算が紙のやり取りゼロで完結する」というレベルまで目的を具体化することで、定着率が劇的に変わったケースが多くあります。抽象的な「便利」を、具体的な「業務改善」に翻訳することが、定着の出発点です。

対策:導入目的を「業務課題」に翻訳する
抽象的な目的を、現場が動ける具体的な業務課題に落とし込みます。以下の3ステップで進めるのが最も効果的です。
「会議の日程調整に時間がかかる」「情報共有がチャットとメールで分散」「日報の集計が手作業」など、現状の具体的な困りごとを3つ挙げる。
「日程調整→Larkカレンダー」「情報共有→Larkチャット+Wiki」「日報集計→Lark Base」のように、課題と機能を1対1で紐付ける。最初から全機能を使おうとしない。
「日程調整の往復メールを月20回ゼロにする」「日報作成時間を社員1人あたり週1時間削減」など、3ヶ月後に達成すべき数値を設定。曖昧な「効率化」では誰も動かない。
「Larkで業務改善する」という抽象目的のままだった企業に、「営業日報のExcel入力を月15時間削減する」という具体目的に書き換えたところ、3ヶ月後の利用率が30%→85%に改善した事例があります。目的の具体性が、社員の「使う理由」を作ります。
原因②「旧ツールと併用」で結局二重作業
Larkを導入したのに、Slackも残っている。Larkカレンダーがあるのに、Googleカレンダーも併用している。Larkドキュメントを使うのに、Word・メール添付もやめられない――こうした「旧ツールとの並行運用」は、現場の作業量を倍増させ、定着の最大の敵になります。
なぜ「並行運用」が定着失敗を招くのか
人は「同じ仕事を2回やる」状態に最も強いストレスを感じます。Larkに書いてメールにも書く、Larkで承認してハンコも押す――この二重作業が続くと、社員は「Larkがあるせいで仕事が増えた」と感じ始めます。これは定着失敗の決定打です。
ソウゾウの支援現場では、「Lark導入後3ヶ月以内に旧ツールを完全停止した企業」と「半年以上併用した企業」で、定着率に2倍以上の差が出ています。重要なのは「便利な方を選ばせる」ではなく「そもそも選択肢を残さない」ことです。

対策:移行ロードマップを描いて段階的に切り替える
「いきなり全切替」は混乱を招きます。逆に「徐々に移行」は併用が永遠に続きます。正解は、機能ごとに切替期日を決めた段階的ロードマップを引くことです。
「チャット:1ヶ月後にSlack停止」「カレンダー:2ヶ月後にGoogleカレンダー停止」「日報:3ヶ月後にExcel停止」というように、機能ごとに切替期日を明文化する。
切替期日が来たら、旧ツールのアカウントを削除・契約解約する。「念のため残しておこう」は併用継続の最大要因。物理的に使えなくすることで、Larkへの集中が生まれる。
「今月からメールではなくLarkチャットで連絡します」と経営層が宣言・実行する。トップが旧ツールを使い続けると、現場も追随せざるを得ない。逆もまた然り。
「Lark導入後もSlackをサブで残していた」企業の経営層に、「2週間後にSlackアカウントを削除する」と宣言してもらったところ、その後Larkチャットの投稿数が3倍に増加しました。期日とトップの覚悟が、定着のスピードを決めます。
原因③「チャットだけ」で他機能が放置される
Larkを導入した企業の8割が、最終的に「ほぼチャットしか使われていない」状態に陥ります。Lark Docs・Wiki・Base・カレンダー・承認ワークフローなど、本来の真価を発揮する機能がまったく活用されていないのです。これでは「ただのチャットツール」と変わらず、コストパフォーマンスが大幅に低下します。
なぜ「一機能偏重」が定着失敗を招くのか
Larkの真価は「機能同士のシームレスな連携」にあります。チャットだけで使うのは、フルコース料理店で前菜だけ食べているのと同じ。本来なら「チャットで議論→Docsで議事録→Baseでタスク化→カレンダーで会議招待→承認で稟議」と一気通貫で進むはずの業務が、結局メール・Excel・紙の書類に逆戻りしてしまいます。
ソウゾウが支援する現場では、チャット以外の機能を1つでも導入できた企業は、自然と他機能にも広がる傾向が見られます。逆に「チャットだけ」で半年経過すると、その後の機能展開が極端に難しくなります。最初の3ヶ月で第2・第3の機能を立ち上げることが、定着の分かれ目です。
対策:機能別の定着段階を設計する
「全機能を一斉開放」は混乱を招きますが、「チャットだけで止める」も失敗です。チャットを起点に、3ヶ月ごとに1機能ずつ追加していく段階的設計が正解です。
「0〜3ヶ月:チャット定着」「3〜6ヶ月:カレンダー・Docs定着」「6〜9ヶ月:Wiki・承認定着」「9〜12ヶ月:Base活用」のように、機能ごとに導入時期を設計する。
マニュアル・議事録・社内規程などを集約する「Wiki」は最もハードルが低く、効果がすぐ実感できる機能。チャットで散らかる情報をWikiに集約する流れができれば、自然とDocs・Baseに広がる。
「議事録はDocsで作成→Wikiに保管」「タスク管理はBase」「申請はLark承認」のように、業務シーンと機能を明確に紐付ける。社員が「いつ何を使うか」迷わない状態を作る。
定着
カレンダー定着
承認定着
業務基盤化
「Larkはチャットしか使えていない」と相談に来た企業に、まずWikiでマニュアル集約を提案。3ヶ月後にはチャットからの問い合わせが半減し、その流れでDocs・Baseへの広がりも自然に進みました。第2機能の選び方が、その後の展開速度を決めます。
原因④「聞ける人がいない」現場が孤立する
Lark導入後、社員が「これどうやるの?」とつまずいたとき、すぐに聞ける人がいない――この孤立が定着失敗を引き起こします。情シス担当者に質問が集中して機能不全に陥ったり、現場が「分からないから使わない」を選択したりするケースが頻発します。サポート体制の不在は、ツール定着の最大の足かせです。
なぜ「サポート不在」が定着失敗を招くのか
新しいツールに触れたとき、人は最初の数回のつまずきで「使わない」を選択します。「これどうやるの?」が解決されない状態が3回続くと、その社員はもう戻ってきません。これは習慣形成の研究でも明らかになっている事実です。
ソウゾウの支援現場では、「Larkに関する質問の受け皿」が明確な企業ほど、定着率が高い傾向があります。質問する場所が分かれば、社員は迷わずに行動を続けられ、「分からないから使わない」という最悪のループから抜け出せます。マニュアルではなく「人」がサポートの中心であることが、成功の鍵です。

対策:社内アンバサダー制度を構築する
「情シスに頼り切る」「外部支援に丸投げ」「個人の頑張りに依存」――これらはすべて失敗します。正解は、各部署に1人ずつ「Larkに詳しい人」を配置する社内アンバサダー制度です。
ITに詳しい必要はない。「興味があり、自分の部署で活用を広げたい人」を選ぶ。役職問わず、若手でもOK。情シスではなく現場部署に1人いることが重要。
全社員が参加するLark質問専用チャンネルを開設。質問はそこに投稿、アンバサダーが回答する。過去の質問と回答がLark内に蓄積され、後続の社員が検索で解決できるようになる。
各部署のアンバサダーが月1回集まり、課題・成功事例を共有。これにより全社的な改善サイクルが生まれ、アンバサダーのモチベーション維持にもつながる。経営層も適宜参加するのが理想。
情シスに質問が集中して機能不全に陥っていた企業で、各部署にアンバサダーを置いたところ、情シスへの問い合わせが約7割減少。アンバサダー同士の月次MTGからは「うちの部署ではこう使ってる」という活用アイデアも生まれ、定着のスピードが大幅に加速しました。
原因⑤「使えてる人」の声が広がらない
社内には必ず「Larkをうまく活用できている人・部署」が存在します。しかし、その成功体験が社内で共有されないまま埋もれてしまう――これが定着失敗の最後の原因です。「あの部署は便利に使ってるらしいよ」が口コミレベルで止まり、全社展開につながらない状況が続きます。
なぜ「改善ループ不在」が定着失敗を招くのか
ツールの定着は「導入したら終わり」ではなく、「使い続けながら改善していく継続的な営み」です。社内のどこかで生まれた小さな成功体験が、別の部署に伝わり、また新しい使い方が生まれる――この改善ループが回らない組織では、Larkの活用は数ヶ月で頭打ちになります。
ソウゾウが支援する企業では、「Lark活用事例共有会」を定期開催している企業ほど、導入1年後の活用度が高い傾向があります。個人や1部署の成功を、組織の資産に変える仕組みがあるかどうかが、長期定着の決定的な分かれ目です。
対策:成功体験を共有する仕組みを作る
「使えてる人」の声を組織の資産に変えるには、仕組み化された共有プロセスが必要です。口コミや偶発的な共有では絶対に広がりません。
「部署」「使った機能」「課題」「解決方法」「効果」を構造化したテンプレートを準備し、社員が誰でも投稿できる場所を作る。投稿のハードルを下げることが最優先。
大掛かりな勉強会は不要。月1回15分、社員1〜2名が自分の活用事例を発表する場を設ける。Larkビデオ会議で開催し、録画はDBに紐付ければ後から再生もできる。
経営層が「営業部の○○さんがこんな工夫をしていた」と全社向けに発信する。これは社員のモチベーション向上にもつながり、「自分も発信してみよう」という雰囲気を生む最も効果的な方法。
月1回15分の「Lark活用共有会」を半年続けた企業では、活用事例DBに30件以上の事例が蓄積され、「他部署の事例を真似する文化」が定着しました。導入1年後の利用機能数が、開始時の3倍に増えた事例もあります。共有の場が、組織の学習サイクルを加速させます。
定着している企業の3つの共通点
ここまで5つの「定着しない原因」を見てきましたが、逆にLark導入に成功している企業には共通点があります。ソウゾウが115件以上の支援で見えてきた、定着企業の3つの特徴をご紹介します。自社がどこまで当てはまるかチェックしてみてください。
率先して使う
経営層・管理職がLarkを毎日使い、自ら情報発信している。トップが使えば現場も自然と使う。逆もまた然り。
時間をかけている
「機能の使い方」ではなく「業務フローへの組込み方」を設計する時間を取っている。ルール・運用フロー・期日が明文化されている。
サイクルがある
月次の振り返り・活用共有会など、組織として「使い続けながら改善する」仕組みが回っている。導入で終わらせない。
3つの共通点に共通するのは、「Larkを導入する」のではなく「Larkで業務を変える」という意識を持っていることです。ツールはあくまで手段であり、本当に変えるべきは業務フローと組織の動き方です。
逆に、定着しない企業の多くは「Larkを入れれば自動的に業務効率化される」と無意識に期待しています。しかし、現実にはツール導入は出発点に過ぎず、運用設計と組織変革の継続が真の価値を生みます。
ソウゾウのLark定着支援サービス
「自社で改善するのは難しい」「外部の専門家と一緒に取り組みたい」という方のために、ソウゾウではLark公式パートナーとして導入から定着・運用までを一貫して支援するサービスを提供しています。
業務課題の整理から、Lark機能との紐付け、ロードマップ作成、運用ルール策定まで、定着の前提となる「設計フェーズ」を伴走支援します。
Lark Base・Wiki・承認ワークフローなどの構築、社内マニュアル整備、アンバサダー育成、定着状況のモニタリングまで、運用定着フェーズを支援します。
活用状況の分析、新機能展開、Lark Base活用拡大、AI連携など、初期定着後の「次のフェーズ」での改善と拡張を継続的に支援します。
Lark定着に関するよくある質問
Lark定着でお悩みの方からよく寄せられるご質問にお答えします。
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Lark定着・活用についてさらに深く知りたい方は、以下の関連記事もご覧ください。
まとめ:Lark定着は「運用設計」が重要
本記事では、Lark導入後に定着しない5つの典型的な原因と、それぞれの具体的な対策をご紹介しました。
定着失敗の原因は「機能の複雑さ」や「社員のITリテラシー」ではなく、ほぼ100%が運用設計の不足にあります。逆に言えば、運用設計を見直せば、すでに導入済みのLarkであっても定着率を劇的に改善できるということです。
- 「目的不在」のまま導入 → 導入目的を「業務課題」に翻訳する
- 「旧ツールと併用」で二重作業 → 移行ロードマップを描いて段階切替
- 「チャットだけ」で他機能放置 → 機能別の定着段階を設計する
- 「聞ける人がいない」で孤立 → 社内アンバサダー制度を構築する
- 「使えてる人」の声が広がらない → 成功体験を共有する仕組みを作る
5つの原因のうち、自社が当てはまるものから優先的に手をつけてみてください。3つ以上当てはまる場合は、自社だけで改善するのは難しいかもしれません。そのときは、Lark公式パートナーであるソウゾウにお気軽にご相談ください。
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