AI議事録ツールおすすめ比較|料金・選び方を実際に使う会社が解説【2026年8月】

「AI議事録ツール、結局どれがいい?」——この記事では、自社の打ち合わせ議事録をAIで作り、支援先にも導入しているAI×ノーコードの導入支援会社(支援実績150社以上)が、各社の公式料金ページを実際に開いて確認した数字だけで比較します(2026年8月時点)。

結論

ツールを比べる前に決めることがあります。「議事録を作ること」がゴールなのか、「議事録からタスクが動くこと」がゴールなのか。ここで選ぶべきツールが変わります。

前者なら専用ツール(Notta・Rimo Voice など)が速い。後者なら会議・タスク・ドキュメントが同じ場所にあるツール(Lark AIノートなど)のほうが、最終的な工数が減ります。そして会議が週2〜3回までなら、いま契約しているAIだけで足ります(追加費用ゼロ)。

クリックできる目次

01 早見表——5つのルート

ルート 費用の目安 強み 向いている会社
①いま持っているAIで作る
(Claude・ChatGPT)
0円(契約済みなら追加なし) 要約・決定事項とタスクの抽出。今日から始められる 会議が週2〜3回まで/まずツールを増やしたくない
②専用ツール(個人・小規模)
Notta
無料〜月1,185円〜(税込・年払い) 文字起こしの量と手軽さ。無料でも月120分 個人〜数人。まず精度を試したい
③専用ツール(チーム運用)
Rimo Voice
月4,950円〜(Pro) 無制限の録音・文字起こし、AI要約、国内保管 会議が多く、議事録の蓄積・検索まで必要
④会議ツールの標準機能
Zoom AI Companion など
既存契約に含まれる場合あり
(Zoom プロ 月2,124円〜)
追加契約なしで使える可能性がある。まず確認する価値がある その会議ツールを全社で使っている
⑤会議基盤ごと統合する
Lark AIノート
有料オプション(270,000円/1,800件) 議事録→タスク→ドキュメントが同じ場所でつながる すでにLarkを使っている/会議基盤ごと1つに寄せたい

お勧めする順番は①と④(いま持っているもの)を試してから、足りなければ②③⑤です。いきなり専用ツールから入ると、「そこまでの機能は要らなかった」となりがちです。①の具体的なやり方はAI議事録の作り方で手順とプロンプトまで解説しています。

02 選ぶ軸は3つだけ

機能表を端から比べても決まりません。実務で差が出るのはこの3つです。

見る軸 なぜ効くか
①議事録から、そのままタスクが立つか いちばん重要です。要約が出たあと、決定事項とToDoを誰かがタスク管理へ転記していたら、手作業は消えていません。議事録ツールとタスク管理が別だと、この転記が必ず残ります
②いまの会議が、どこで行われているか 会議をしているツールに議事録機能が載っているなら、録画→文字起こし→要約→共有が一本でつながります。連携設定もコピペも発生しません
③費用の形(1人あたりか、件数か) 1人あたり課金は人数に比例し、件数課金は会議数に比例します。自社がどちらで増えるかで、同じ金額でも数年後の差が大きくなります

よく比較される「文字起こしの精度」は、いまはどのツールもある程度の水準に達しています。数%の精度差より、①の転記が残るかどうかのほうが工数への影響は大きい——これが、実際に運用してみた実感です。

03 料金比較——公式ページの実査値

各社の公式料金ページを開いて確認した数字です。この分野は改定が速いため、契約前に必ず公式でご確認ください(出典は10章に記載)。

ツール 無料プラン 有料プラン AI要約の扱い
Notta
(税込・年間プラン)
あり:文字起こし120分/月、1回3分まで、AI要約10回/月 プレミアム 月1,185円(年払い総額14,220円)/ビジネス 月2,508円(同30,096円) プランに回数で含まれる(無料10回/プレミアム100回/ビジネス200回・月)
Rimo Voice 無料トライアルあり Pro 月4,950円/Team 月6,600円/Enterprise 要問合せ(11アカウント以上) プランに含まれる(AIによる詳細要約)
Lark
(税抜)
あり:Starter 0円・20ユーザーまで。ただしビデオ会議は1対1のみ Pro 月1,420円/ユーザー(500ユーザーまで)/Enterprise 要問合せ 🔴有料オプション:ビデオ会議のAIノート 270,000円/1,800件。プランに含まれません
Zoom
(年額請求)
あり:ベーシック 0円(1回40分・100名まで) プロ 月2,124円/ユーザー/ビジネス 月2,749円/ユーザー 公式表記ではベーシックは「ミーティング内利用は制限あり」、プロ以上は「ミーティング内で無制限に使用可能」
Google Workspace なし(14日間の試用あり) Starter 月800円/ユーザー/Standard 月1,600円/ユーザー StarterからGemini AIアシスタントが含まれる。ただしMeetの議事録機能の提供条件は今回確定できず
Claude・ChatGPT
(いま持っているAIで作る)
すでに契約していれば追加費用なし プロンプトで自作(作り方はこちら

📌 掲載していないツールについて。他にも国内サービスは複数ありますが、今日の時点で公式ページから料金を確認できなかったものは載せていません(たとえば「スマート書記」は公式サイトが別サービスへ切り替わっており、料金を確認できませんでした)。確認できていない数字を推測で書くことはしません。

Microsoft 365(Teams)も会議ツール内蔵型の有力な選択肢ですが、AI議事録の提供条件を公式ページから確定できなかったため、料金表には入れていません。すでにMicrosoft 365をお使いなら、まず自社の契約に含まれていないかを管理者に確認するのが最短です。

04 タイプ別に見る——それぞれ何が得意か

①いま持っているAIで作る(追加費用ゼロ)

Web会議ツールの文字起こしをコピーして、Claude や ChatGPT に貼り付け、決定事項とタスクを抽出させる方法です。費用はゼロ、今日から始められます。弱点は、文字起こしの取得と貼り付けが手作業なこと。週2〜3回の会議なら、この手作業は苦になりません。手順とプロンプトはAI議事録の作り方に、Claudeの料金はClaudeの料金プラン完全ガイドにまとめています。

②専用ツール型(Notta・Rimo Voice)

文字起こしと要約に特化したサービスです。強みは、会議ツールを問わず使えること。Zoom・Google Meet・Teams など複数の会議ツールが社内に混在していても、1つに集約できます。

Nottaは無料プランがあるため、まず精度を確かめたい段階に向いています(月120分・1回3分まで)。本格的に使うならプレミアム以上です。Rimo Voiceは文字起こしが無制限で、ISO27001/ISO27017を取得しデータを国内に保管している点が明示されているため、セキュリティ要件を説明する必要がある会社には話が通しやすい選択肢です。

弱点は共通していて、議事録が「別の場所」に溜まることです。タスク管理が別ツールなら、そこへの転記は残ります。

③会議ツールの標準機能(Zoom・Google Workspace・Microsoft 365)

いちばん見落とされているルートです。すでに契約している会議ツールに要約機能が載っていれば、追加費用なしで使える可能性があります。Zoomは公式料金ページで、ベーシックは「ミーティング内利用は制限あり」、プロ以上は「ミーティング内で無制限に使用可能」と記載されています(プロ 月2,124円/ユーザー・年額請求)。Google Workspaceも Starter(月800円/ユーザー)から Gemini AIアシスタントが含まれます。

専用ツールを検討する前に、まず自社の契約に何が含まれているかを管理者に確認してください。ここで足りるなら、それがいちばん安い正解です。弱点は、②と同じく議事録とタスク管理が別の場所にあることです。

④会議基盤ごと統合する(Lark AIノート)

会議をしているツール自体に議事録機能が載っているタイプです。録画→文字起こし→要約→共有が一本でつながり、連携設定が要りません。前提は「その会議ツールを使っていること」です。

「どれを選ぶか」より先に、決めることがあります

議事録の工数が減らない原因は、たいていツール選びではなく会議とタスクの流れの設計にあります。AI導入・活用の伴走支援を行う当社が、現状をうかがったうえで最適な進め方をご提案します(支援実績150社以上)。

05 当社が使っているのは Lark の「AIノート」です

当社は打ち合わせをLarkで行っているため、議事録もLark の AIノートを使っています。使ってみて効いているのは、精度そのものではなく「議事録の次」がつながっていることでした。

会議が終わると要約とToDoが自動で作られ、それが同じLark内のタスクとドキュメントにそのまま乗ります。02章の①で書いたとおり、実務で工数を食っているのは要約ではなくそのあとの転記です。ここがまるごと消えるのが、いちばん大きな差でした。

🔴 ただし、正直に書いておきます。Lark の AIノートは有料のオプションサービスです(公式料金ページ記載:ビデオ会議のAIノート 270,000円/1,800件・2026年8月時点)。無料のStarterプランでいきなり使えるものではありません。さらにStarterは1対1のビデオ会議のみのため、複数人の会議を無料プランで議事録化することはできません。

つまり「議事録のためだけにLarkを新規契約する」のは合いませんすでにLarkを使っている会社、またはチャット・会議・タスク・ドキュメントをまとめて1つに寄せたい会社にとって、費用対効果がはっきり出る選び方です。Lark自体の全体像はLarkとは?、料金はLarkの料金完全ガイドで解説しています。

西澤の一言

議事録ツールは「文字起こしの精度」で比較されがちですが、実務で差が出るのはそこではありません。要約が出たあと、誰がどこに転記するかです。ここに人手が残る限り、どのツールを入れても工数は思ったほど減りません。選ぶときは、必ずタスク管理と同じ場所にあるかを確認してください。

06 選定で失敗する3つのパターン

やりがちなこと 何が起きるか どうすべきか
精度の比較だけで決める 導入したのに工数が減らない。転記が残っているため 「議事録の次」がどうつながるかを先に確認する
いきなり全社に入れる 使う人と使わない人に割れ、議事録の置き場所が2つになる 1つの定例会議で1か月試す。回ってから広げる
無料プランのまま業務で回す 回数や時間の上限に当たり、いちばん大事な会議で使えない 無料は精度の確認までと割り切る

特に1つ目が多いです。議事録の工数は「作る時間」と「そのあと動かす時間」の合計なので、前者だけを速くしても体感は変わりません。会議そのものを減らす話は問い合わせ・情報共有の効率化もあわせてご覧ください。

07 録音と機密の注意点

どのツールを選んでも、この3点は必ず確認してください。

確認すること なぜ
録音・録画の同意 社外の方が参加する会議では、開始時に一言伝えるのが原則。後から問題になるのはここです
入力データがAIの学習に使われるか プランによって扱いが変わります。「AI学習なし」が明示されているプランかどうかを確認してください
データの保管場所 取引先との会議内容を扱うなら、保管場所と認証(ISO27001等)は説明できる状態にしておく

08 よくある質問

無料で使えるAI議事録ツールはありますか?

あります。Nottaには無料プランがあり、文字起こし120分/月・AI要約10回/月(1回3分まで)が使えます(2026年8月時点)。ただし業務で毎日回すには足りないため、精度を確かめるための無料と考えてください。すでにClaudeやChatGPTを契約しているなら、追加費用ゼロの方法のほうが実用的です。

結局どれがいちばんおすすめですか?

会社の状況で変わるため、1つには絞れません。判断は簡単で、①会議が週2〜3回まで → いま持っているAI ②会議ツールがバラバラ → 専用ツール(Notta・Rimo Voice)③すでにLarkを使っている、または会議基盤ごと統合したい → Lark AIノート、です。

文字起こしの精度はどれくらい違いますか?

いまはどのツールも実用水準に達しており、数%の差より運用の差のほうが大きく効きます。ただし専門用語が多い業種では差が出るため、自社の会議の音声で試すのが確実です。無料プランやトライアルは、そのためにあります。

Web会議ツールの標準機能では足りませんか?

足りる場合があります。すでに使っている会議ツールに要約機能が載っているなら、まずそれを試してください。追加費用がかからない可能性があります。足りないと感じるのは、たいてい「過去の議事録を横断検索したい」「タスクにつなげたい」と思ったときです。

導入したのに工数が減りません。なぜですか?

要約が出たあとに転記が残っている可能性が高いです。決定事項とToDoを、誰かが手でタスク管理へ写していないか確認してください。ここが残っている限り、どのツールでも体感は変わりません。

社外の人が参加する会議でも使えますか?

使えますが、録音・録画することを開始時に伝えてください。あわせて、入力データがAIの学習に使われないプランかどうかも確認しておくと、社内説明が通しやすくなります。

09 まとめ

AI議事録ツールは、「議事録を作ること」ではなく「議事録からタスクが動くこと」を基準に選ぶと間違えません。

  • 会議が週2〜3回まで——いま持っているAIで十分。追加費用ゼロ
  • 会議ツールが社内でバラバラ——専用ツール(Notta・Rimo Voice)
  • すでにLarkを使っている/会議基盤ごと統合したい——Lark AIノート(有料オプション)

そしていきなり全社に入れないこと。1つの定例会議で1か月試して、回ってから広げてください。

「うちはどれを選ぶべきか」を一緒に整理します

ツール選定だけでなく、会議・議事録・タスクの流れごと設計し直すところから伴走します。AI(Claude)の導入・活用支援を行う当社が、現状をうかがったうえでご提案します。まずは30秒の無料診断からでも構いません。

10 出典・参考(2026年8月時点)

📌 情報源

  • Notta公式:料金プラン(フリー/プレミアム月1,185円/ビジネス月2,508円・いずれも税込・年間プラン。文字起こし時間とAI要約回数)
  • Rimo Voice公式(Pro 月4,950円/Team 月6,600円/Enterprise 要問合せ・11アカウント以上。ISO27001・ISO27017、国内保管)
  • Lark公式:料金プラン(Starter 0円・20ユーザーまで・1on1のビデオ会議のみ/Pro 月1,420円/ユーザー・税抜/AIノートは有料オプション 270,000円・1,800件)
  • Zoom公式:プランと料金(ベーシック無料・1回40分/プロ 月2,124円・ビジネス 月2,749円・1ユーザーあたり年額請求。AI Companionはベーシックで制限あり・プロ以上は無制限と記載)
  • Google Workspace公式:料金プラン(Starter 月800円/Standard 月1,600円・1ユーザーあたり。StarterからGemini AIアシスタントを含む)
  • 選び方の軸・失敗パターン・運用の注意点は、当社の実務(自社の打ち合わせ議事録のAI化・支援先への導入)にもとづきます

※料金・機能は改定が速い分野です。契約前に必ず各社公式ページで最新をご確認ください。

クリックできる目次