「CLAUDE.mdって何を書けばいいの?」「書いたのにClaudeが守ってくれない」「どこに置くのが正解?」——Claude Codeを使い込むほど、成果を分けるのがこのファイルです。この記事では、実際にCLAUDE.mdでAIエージェント運用を回しているAI×ノーコードの導入支援会社(支援実績150社以上)が、書き方のベストプラクティスを公式ドキュメントと自社の実物で解説します(2026年7月時点)。

CLAUDE.mdは、Claude Codeが毎セッションの開始時に必ず読み込む”永続的な指示書”です。ビルドコマンド・ルール・プロジェクト構成など「毎回説明し直していたこと」を書いておくと、Claudeがそれを前提に動くようになります。
公式が明言するコツは3つ——①200行以内に収める ②見出しと箇条書きで構造化する ③検証できるレベルまで具体的に書く(「きれいに書いて」ではなく「インデントは2スペース」)。私たちの実感では、CLAUDE.mdの質で手戻りの回数が目に見えて変わります。本文では、当社が実際に使っているCLAUDE.mdの構成をそのまま公開します。
01 CLAUDE.md 早見表
| 一言でいうと | Claude Codeが毎セッション最初に読む指示書(Markdownの平文ファイル) |
|---|---|
| 何を書く | ビルド/テストコマンド・命名規則・プロジェクト構成・「必ず〇〇する」ルール |
| 置き場所 | プロジェクト直下 ./CLAUDE.md(チーム共有)/~/.claude/CLAUDE.md(個人・全プロジェクト)ほか4スコープ |
| サイズの目安 | 200行以内(公式推奨。長いほど遵守率が下がる) |
| 自動生成 | /init コマンドでたたき台を自動作成(既存ファイルには改善提案) |
| 性質 | 「文脈」であって強制ではない。絶対に止めたい操作はhooksで(公式明言) |
代表 西澤💡 当社では、CLAUDE.mdを「AI社員への業務マニュアル」と呼んでいます。新入社員に毎朝同じ説明を繰り返す会社はないですよね。AIも同じで、2回説明したことは全部このファイルに書く——これが運用の鉄則です。
02 CLAUDE.mdとは?オートメモリとの違い
CLAUDE.mdとは、Claude Codeにプロジェクト・個人・組織の永続的な文脈を与えるMarkdownファイルです。Claude Codeのセッションは毎回まっさらな状態で始まりますが、CLAUDE.mdに書いた内容は毎セッション自動で読み込まれるため、「前も言ったのに」がなくなります。
似た仕組みに「オートメモリ」(Claudeが自分で学びを記録する機能)があり、公式は次のように使い分けを整理しています。
| CLAUDE.md | オートメモリ | |
|---|---|---|
| 書くのは | 人間(あなた) | Claude自身 |
| 中身 | 指示・ルール | Claudeが発見した学び・パターン |
| 向いている内容 | 規約・ワークフロー・構成 | ビルドの気づき・あなたの好み |
どちらも「文脈」であり、強制力はありません。「mainに直接pushさせない」のような絶対ルールは、CLAUDE.mdでなくhooks(強制実行の仕組み)で止める——これも公式が明言する大事な区別です。
03 どこに置く?4つのスコープ
| スコープ | 場所 | 用途・共有範囲 |
|---|---|---|
| プロジェクト(基本) | ./CLAUDE.md |
プロジェクトの規約・構成・コマンド。Gitでチーム共有 |
| ユーザー | ~/.claude/CLAUDE.md |
個人の好み(全プロジェクト共通)。自分だけ |
| ローカル | ./CLAUDE.local.md |
プロジェクト内の個人メモ。.gitignoreに追加 |
| 組織(管理者) | 管理ポリシー配置場所 | 全社共通のルールをIT部門が配布 |
読み込み順は「広いスコープ→狭いスコープ」。作業ディレクトリに近いファイルほど後に読まれるため、プロジェクトの指示が個人設定より効きやすい設計です。サブディレクトリのCLAUDE.mdは、その配下のファイルを触るときに読み込まれます。
04 書き方ベストプラクティス(公式3原則+書き足す4シグナル)
公式ドキュメントが挙げる原則は明快です。
- ① 200行以内:長いほどコンテキストを消費し、遵守率が下がる。大きくなったら
.claude/rules/(後述)へ分割 - ② 構造化:見出し+箇条書きでグループ化。密な長文よりずっと守られやすい
- ③ 検証できる具体性:「コードをきれいに」ではなく「インデントは2スペース」「コミット前に npm test」のように、守れたか判定できる書き方に
そして「いつ書き足すか」も公式が示しています。次の4つが起きたら、それはCLAUDE.md行きのサインです。
-
Claudeが同じミスを2回した
1回は偶然、2回は文脈不足。再発防止のルールとして書く。
-
レビューで「知っているべきこと」を指摘された
このコードベース特有の前提は、ファイルに書かない限りAIは知り得ない。
-
前のセッションと同じ訂正を打っている
チャットで2回同じことを言ったら、それは指示書に昇格させる合図。
-
新メンバーにも同じ説明が要る
人間のオンボーディング資料になる内容は、AIにも同じだけ効く。
05 実例公開|当社が実際に使っている構成
✍ 実運用CLAUDE.mdの「4項目の型」(ソウゾウの一次情報)
当社はオウンドメディアの運用そのものをClaude Codeに任せていますが、そのCLAUDE.mdの背骨は次の4項目です。①プロジェクトの目的とゴール(何のための作業か——これがあるとAIの判断が事業目線になる)②絶対に守るルール(禁止事項は🔴マークで視覚的に強調。例:「認証情報は絶対にコミットしない」)③環境情報の在り処(認証情報の”値”は書かず、”どこにあるか”だけ書く)④品質基準と完了条件(字数・構成・チェックリスト)。この4点を書いた時と書かない時で、手戻りの回数が目に見えて変わります(2026年7月時点の自社運用)。
イメージが湧くよう、構成を骨組みだけ再現するとこうなります。

06 知っておくと効く周辺機能
| 機能 | 何ができる |
|---|---|
/init |
コードベースを解析してCLAUDE.mdのたたき台を自動生成(既存ファイルには改善提案) |
/memory |
いま読み込まれているCLAUDE.md・ルール一覧の確認と編集 |
@path インポート |
READMEや規約ファイルを@docs/rules.mdのように参照して読み込み(最大4階層) |
.claude/rules/ |
トピック別にルールを分割。pathsフロントマターで「特定ファイルを触る時だけ」読み込み=コンテキスト節約 |
| AGENTS.md対応 | 他のAIツールとの共通指示書は @AGENTS.md をインポートして一本化 |
| HTMLコメント | <!-- メモ -->はAIに読ませず人間用の注記にできる(トークン消費ゼロ) |
07 コピペで始める——最小のCLAUDE.mdテンプレート
ゼロから書けない方のために、どんなプロジェクトでも使える最小の型を置いておきます。角括弧の中を書き換えるだけです。
[何のためのプロジェクトか1〜2行。例: 顧客向け請求書発行システム]
## 🔴 絶対ルール
– [破ってはいけないこと。例: .envと顧客データを触らない]
– [例: 本番環境への直接デプロイは提案のみ、実行しない]
## 環境・コマンド
– 起動: [例: npm run dev]
– テスト: [例: npm test —— 変更後は必ず実行]
## 品質基準
– [例: 命名は既存コードに合わせる/コメントは日本語]
コツは「短く始めて、破られたら書き足す」。最初から完璧を目指すより、運用しながら育てる方が確実に良いCLAUDE.mdになります。逆にやりがちなアンチパターンは——①一般論を書く(「良いコードを書いて」は無意味)②長すぎる(読まれない)③この場所に秘密情報を書く(APIキー等は絶対NG)——の3つです。
08 「守ってくれない」ときのチェックリスト
- 読み込まれているか確認:
/memoryで一覧に出ているか。出ていなければ場所が違う - 具体化する:「ちゃんとテストして」→「コミット前に npm test を実行」へ書き直す
- 矛盾を消す:複数のCLAUDE.md・rulesで指示が食い違うと、AIはどちらかを恣意的に選ぶ(公式明言)
- 200行を超えていないか:超過分は .claude/rules/ のパス限定ルールへ分割
- 「絶対」はhooksへ:必ず実行/必ず阻止したいことは、文脈でなく仕組み(hooks)で強制する
代表 西澤💡 支援先でよく見るのは、張り切って長大なCLAUDE.mdを書いて、逆に守られなくなるケース。公式の言う通り200行以内・具体的が正解で、迷ったら「新入社員の初日に渡す1枚」だと思って削るのがコツです。
09 よくある質問(FAQ)
CLAUDE.mdとは何ですか?
Claude Codeが毎セッションの開始時に自動で読み込む、Markdown形式の永続的な指示書です。ビルドコマンド・規約・プロジェクト構成・ルールを書いておくと、毎回説明し直さなくてもClaudeがそれを前提に動きます。
どこに置けばいいですか?
基本はプロジェクト直下の ./CLAUDE.md(Gitでチーム共有)。個人の好みは ~/.claude/CLAUDE.md、コミットしたくない個人メモは ./CLAUDE.local.md(.gitignoreに追加)に分けるのが公式の整理です。
Gitにコミットすべきですか?
プロジェクトのCLAUDE.mdはコミットしてチーム共有するのが推奨です(人間のオンボーディング資料も兼ねます)。個人的な設定はCLAUDE.local.mdに分離し.gitignoreへ。認証情報などの秘密の値は絶対に書かないでください。
書いたのに守ってくれません。なぜ?
CLAUDE.mdは「文脈」であり強制ではありません。/memoryで読み込みを確認し、指示を検証可能なレベルまで具体化し、ファイル間の矛盾を消してください。それでも必ず守らせたい操作は、hooks(強制実行の仕組み)で止めるのが公式の推奨です。
自動で作れますか?
作れます。/init コマンドがコードベースを解析し、ビルドコマンドや規約を含むたたき台を自動生成します。そこに「AIが自力では発見できないルール」(事業目的・禁止事項・暗黙の前提)を足していくのが効率的です。
AGENTS.mdとの関係は?
Claude Codeが読むのはCLAUDE.mdです。他のAIコーディングツールとAGENTS.mdを共用している場合は、CLAUDE.mdに @AGENTS.md と書いてインポートすれば、両ツールで指示書を一本化できます。
西澤のひとこと
代表 西澤CLAUDE.mdは、AI活用の成否を分ける「見えない差」だと思っています。同じClaude Codeを使っても、この指示書の質で成果物の精度も手戻りも別物になる——当社のメディア運用が「AI 8割・人 2割」で回っているのは、モデルの性能だけでなく、目的・🔴ルール・環境・品質基準を明文化した指示書があるからです。そしてこれは、AIのためだけでなく自社の業務を言語化する経営の訓練にもなります。書き方に迷ったら、御社の業務に合わせた「最初の1枚」づくりからお手伝いします。
Claude Codeの業務導入・”AIへの指示書”づくり、伴走します
CLAUDE.mdの設計から、MCP接続・権限設計・社内定着まで。AI×ノーコードの導入支援会社が無料で相談に乗ります(支援実績150社以上)。
10 出典・参考(公式・2026年7月時点)
📌 公式情報源
- Claude Code公式ドキュメント:How Claude remembers your project(CLAUDE.mdの仕様・スコープ・ベストプラクティス・トラブルシュート)
※本記事の仕様は2026年7月時点の公式ドキュメントに基づきます。更新が速い領域のため、最新は公式をご確認ください。


