Larkは安全?運営元・セキュリティ・Zoom/Teams/Slackとの違い【2026年】

「Lark(ラーク)は安全なの?」「中国製って聞いたけど、データは大丈夫?」「ZoomやTeamsと何が違うの?」——導入を検討するほど、こうした不安が出てくるツールです。この記事では、AI×ノーコードの導入支援会社(支援実績150社以上)の視点で、Larkの運営元・安全性・他ツールとの違いを、すべて公式の一次情報で裏取りして客観的に整理します(2026年7月時点)。

結論

Larkは、シンガポール法人 Lark Technologies Pte. Ltd.(ByteDanceの子会社)が提供する、チャット・会議・ドキュメント・ノーコードDBなどを1つに統合したオールインワンの業務プラットフォームです。ISO 27001をはじめとする国際的な第三者認証を多数取得し、保管時AES-256・通信時HTTPSで暗号化しています。

安全性は「印象」ではなく①第三者認証 ②データ保管場所 ③暗号化 ④管理機能という客観指標で見るのが確実です。この4点でLarkは主要SaaSと同等水準の対策を備えています。ただし実務上は、無料では複数人会議を主催できない・日本は無料プランの対象外・米国では2025年1月から利用不可といった注意点があり、これらを正しく押さえて自社要件に合うかを見極めるのが失敗しない選び方です。

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01 Lark 安全性・運営元の早見表

運営元・国 Lark Technologies Pte. Ltd.(シンガポール法人・ByteDance子会社)
中国版との関係 中国版「Feishu(飛書)」は北京にデータ保管。国際版Larkはシンガポール等に保管し分離運用
主なセキュリティ認証 ISO 27001/27017/27018/27701、SOC 2 Type II、SOC 3、GDPR検証、CBPR、DPTM ほか
暗号化 保管時 AES-256/通信時 HTTPS・WSS/鍵はKMS+HSMで管理(顧客独自キーにも対応)
料金 無料プラン(Starter・最大20人)あり/有料は公式では要問い合わせ(第三者集計ではPro約1,800円/人/月)
日本での無料枠 日本は無料プラン「Lark Basic」の対象外(有料前提・日本のリセラー経由が基本)
西澤 志門代表 西澤

💡 「なんとなく中国製だから不安」で止まってしまう方が本当に多いです。でも判断すべきは印象ではなく、認証・暗号化・データ保管場所という事実。私はいつも「まずこの3つを見てください」とお伝えしています。

02 Larkの運営元はどこ?「どこの国のアプリ」か

Larkの提供元は、シンガポールに拠点を置く Lark Technologies Pte. Ltd. です。同社はTikTokで知られるByteDance(バイトダンス)の子会社で、Larkの公式セキュリティ白書でも「Lark Technologies Pte. Ltd.(以下、Lark)」と自社名義で明記されています。国際版のLark(larksuite.com)は2019年に一般公開されました。

国際版「Lark」と中国版「Feishu(飛書)」は別物

ByteDanceは中国国内向けに「Feishu(飛書)」という同系統のツールを提供していますが、国際版Larkと中国版Feishuは、データ保管も運用も独立しています。国際版Larkのデータはシンガポールなどのリージョンに、中国版Feishuは北京に保管され、分離されています。「Larkを使う=データが中国に行く」という理解は正確ではありません。

知っておくべき事実:米国では2025年1月から利用不可

ByteDance系アプリを対象とした米国の法律(Protecting Americans from Foreign Adversary Controlled Applications Act)により、Larkは2025年1月18日以降、米国では利用できなくなりました。日本での利用には直接影響しませんが、グローバル展開する企業は「米国拠点では使えない」点を判断材料に加えておくと安全です。

📌 公式情報源

  • Lark Security White Paper V1.1(2025年9月更新・公式PDF)=提供元・データ分離・暗号化の一次情報
  • Lark Trust Center – Compliance(larksuite.com・2026年7月時点)

03 Larkは安全か?認証・データ保管・暗号化

「安全か」を判断するには、①第三者認証 ②データの保管場所 ③暗号化 ④管理機能の4点を見るのが確実です。公式のセキュリティ白書・ヘルプセンターで確認できた事実を整理します。

① 国際的な第三者認証を多数取得

認証・枠組み 内容
ISO/IEC 27001 情報セキュリティマネジメントの国際規格
ISO/IEC 27017・27018 クラウドセキュリティ/クラウド上の個人情報保護
ISO/IEC 27701 プライバシー情報マネジメント(世界最初期に取得と記載)
SOC 2 Type II・SOC 3 AICPA基準の第三者監査報告書
GDPR検証・CBPR・DPTM EUデータ保護・越境プライバシー・シンガポールIMDA認定

※PCI DSS・HIPAA・FedRAMPは公式セキュリティ白書§2の列挙には含まれないため、本記事では「取得済み」として扱いません。

② データの保管場所(データレジデンシー)

Larkのデータ保管地は、組織を作成した時点で創設者が選んだ国・地域に確定し、後から変更できません。国際版はAWS上で運用され、シンガポールをはじめ米国・英国・独・仏など複数リージョンでの保管をサポートします。有償の「Multi-Geo」を使えば、メンバーごとに保管地域を分けることも可能です。

日本企業の注意点:無料プラン「Lark Basic」の対象国に日本・中国本土・香港・韓国は含まれません。日本の組織でLarkを本格利用する場合は、有料プラン、または日本のリセラー経由での導入が基本になります。

③ 暗号化と鍵管理

  • 保管時:AES-256でデータとデータキーを暗号化。鍵はKMS(鍵管理システム)+HSM(ハードウェアセキュリティモジュール)で管理し、テナントごとにマスターキーを分離。
  • 通信時:HTTPS・WSSで暗号化。データ転送は2048-bit RSA、ビデオ会議はDTLSベースの暗号化。
  • 顧客独自キー:顧客がアルゴリズムや鍵ローテーションを制御できる仕組み(BYOK相当)にも対応。

④ 管理・ガバナンス機能

SSO(シングルサインオン)・2要素認証、監査ログ(操作追跡)、文書の分類ラベル・ファイル権限管理、自社開発のDLP、スクリーンショット/画面録画の防止、ウォーターマークなどを備えます。Lark従業員は既定でユーザーデータにアクセスできず、全操作が監査対象です。

📌 公式情報源

04 「中国製への懸念」とどう向き合うか

ByteDance系という点から不安を持つ声は自然なものです。事実に基づいて整理すると、判断材料は次の通りです。

安心材料(事実)

  • 国際版データはシンガポール等に保管、中国版Feishuと分離
  • ISO/SOC/GDPR等の第三者認証を取得
  • 保管時AES-256・顧客独自キー対応
  • Lark従業員は既定でデータにアクセス不可・全操作監査

留意点(事実)

  • ByteDance子会社であること
  • 米国では2025年1月から利用不可
  • 日本は無料プランBasicの対象外
  • 保管地は組織作成時に確定し変更不可

VS

金融・公共など特に規制が厳しい業種では、自社のセキュリティポリシー・調達基準に照らして評価するのが前提です。次の診断で、自社にとって安全に使えるかの当たりをつけてみてください。

Q. 自社にとってLarkは安全に使える?——要件から判断

一般企業

要件を満たしやすい国際的な第三者認証・暗号化・データ分離が揃っており、多くの一般企業の利用に耐える水準。まずは一部門で試すのが安全。
高規制・米国拠点

個別評価が必須金融・公共など厳格な調達基準がある、または米国拠点で使う場合は、自社ポリシーとの適合を精査。米国利用不可は要注意。
西澤 志門代表 西澤

💡 私たちが現場で見てきた限り、Larkの対策水準は主要SaaSと遜色ありません。大事なのは「自社の要件(規制・拠点・データの機微度)」と突き合わせること。漠然とした不安ではなく、要件表で判断すると迷いが消えます。

05 Lark vs Zoom / Teams / Slack の違い(料金の目安)

安全性と並んで気になるのが「他ツールとどう違うか」。有料最安の目安を並べると次の通りです(年払い・2026年7月時点)。

Microsoft Teams(最安)

約600円/人・月

Slack Pro

約1,100円/人・月

Lark Pro(要問い合わせ)

約1,800円/人・月

Zoom Pro

約2,000円/人・月

※Larkの月額は公式サイト非掲載(要問い合わせ)。第三者集計の参考値(1ドル150円で換算した目安)。各ツールは「含まれる範囲」が違うため単価の単純比較は禁物です。

最大の違いは「統合の広さ」です。Zoom=会議、Slack=チャット、Teams=Microsoft 365基盤に対し、Larkはチャット・会議・カレンダー・文書・ノーコードDB(Base)・AI議事録を1つのアプリにまとめています。詳しい使い分けは Lark vs Zoom・Teams・Slackの比較 をご覧ください。

06 Larkの主要機能(1アプリに統合)

  • Messenger:チャット・スレッド・翻訳
  • Docs / Sheets:クラウド文書・表計算の共同編集
  • Base:ノーコードのデータベース/業務アプリ作成
  • Meetings / Minutes:ビデオ会議+AI議事録(文字起こし・要約・タスク割当)
  • Calendar / Mail / Tasks / OKR / Approvals:予定・メール・タスク・目標・承認
  • AnyGen:Messenger・Docs・Baseなどワークスペース全体を横断するAIチームメイト

各機能の詳しい使い方は Larkとは?機能と使い方Lark Baseとは もあわせてご覧ください。

07 Larkに関するよくある質問(FAQ)

Larkは安全ですか?

ISO 27001/27017/27018/27701、SOC 2 Type II・SOC 3、GDPR検証、CBPR、シンガポールDPTMなどの第三者認証を取得しています。保管時はAES-256、通信時はHTTPS/WSSで暗号化し、鍵はKMS+HSMで管理、顧客独自キーにも対応します(出典:Lark公式セキュリティ白書)。

Larkはどこの国のアプリですか?

シンガポール法人 Lark Technologies Pte. Ltd.(ByteDance子会社)が提供しています。中国版「Feishu(飛書)」は北京にデータを保管し、国際版Larkとは分離運用されています。

Larkは無料でどこまで使えますか?

無料プラン「Starter」は最大20人・ストレージ100GB・Base自動化1,000回/月などが使えます。ただし複数人ミーティングの「主催」はできず(1対1通話、または既存会議への参加のみ)、複数人会議にはPro以上が必要です。なお日本は無料プラン「Lark Basic」の対象外です。

LarkとZoomの違いは?

Zoomはビデオ会議が中心(無料は40分・100人)です。Larkはチャット・文書・ノーコードDB・会議・カレンダー・AIを1アプリに統合したオールインワンで、無料でも100GBストレージなどを含みます(一方、無料での複数人会議の主催はできません)。

Larkのデータは中国に送られますか?

国際版Larkのデータはシンガポール等の選択リージョン(AWS上)に保管され、中国版Feishu(北京保管)とは分離されています。保管地は組織作成時に確定し変更できず、Multi-Geoで地域別の指定も可能です。「Larkを使う=データが中国へ」というのは正確ではありません。

日本でLarkは使えますか?

利用自体は可能です。ただし無料プラン「Lark Basic」の対象国に日本は含まれないため、本格導入は有料プランまたは日本のリセラー・導入支援会社経由が基本になります。

西澤のひとこと

西澤 志門代表 西澤

私たちはLarkの導入・運用を数多く支援してきましたが、現場で「安全性」を判断するときに大事なのは、“印象”ではなく“認証・暗号化・データ保管場所”という客観指標で見ることです。Larkは主要SaaSと同等の対策を備えています。その上で、日本では無料枠が使えない・米国拠点では使えないといった実務上の制約を正しく押さえ、自社の要件に合うかを冷静に見極めるのが、失敗しない選び方です。判断に迷うときは、要件を書き出してお気軽にご相談ください。

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08 出典・参考(一次情報)

📌 公式情報源

※本記事の数値・仕様は2026年7月時点の公式情報に基づきます。各社とも改定が速いため、導入前に必ず最新の公式情報をご確認ください。

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